2022/01/02
【静岡】「プロダクトが汎用化されるためにはそれなりの時間がかかる」田央設備

昨年12月下旬のある日、仙台から客人を迎えた工場見学メインテーマは生コン屋さんの埋め戻し「流動化処理土」の製造・施工。今では埋戻しの定番となりつつある本工法は比較的長閑な静岡県伊豆地方のような地域でも認知され普及が広がっている。
製造:長岡生コンクリート(担当:Masatsugu)、施工:田央設備
工場見学いつでもフリー
こちらは流動化処理土製造プラント。
水槽で溶解された残渣(解泥作業と呼ばれる工程)は密度を確認された後にサンドポンプでプラントに汲み上げられる。
容積が確認された後に生コン車に投入。
バッチャープラントでセメント他が製造・投入され完成するのが流動化処理土だ。
出張のついでに訪ねてくださったのは仙台タイハクの佐藤心平専務。
このところ「行き過ぎた自己啓発仲間」としてこの僕宮本と急接近中。
彼は必ず4時に目を覚まし、2時間弱たっぷりとウォーキングを行い、9時には必ず就寝するという毎日を繰り返しているという。
「宮本さん、酒絶対やめた方がいいっすよ。3ヶ月経ったら俺に感謝すると思います」
なかなかの凄腕自己啓発野郎なのであった。
お会いした当初(10年前くらい)ここまで尖った自己啓発野郎になるとは想像できなかった。
当時はほとんど自己啓発とは無縁の彼だったが、久しぶりに会ってみるとコンクリート診断士や主任技士など難関資格は当然のように保有していた。
「コンクリートやってる以上当然ですよ」
そんな佐藤心平さんからご指名を受けて工場見学をお迎えできる生コンポータルは幸せである。
閑話休題。
当日の流動化処理土は静岡県御殿場市の既設管充填に納品された。
今や「既設管の充填といえば長岡生コンの流動化処理土だよね」がご当地では一般的になっている。
施工、段取り、手配に組み込まれているほどだ。
10年一昔とはよく言ったものだが、やはりある程度の汎用化されるためにはそれなりの時間がかかる。
こちらのプロダクトもドライテックなどと同様歴史があったからこそ今や当たり前、常識に変容し始めている。
昨日今日のぽっと出ではダメなのだ。
昨晩劇団ひとり監督の「浅草キッド」を試聴してその思いを新たにしている。
下積みがあればこそ基礎がしっかりしてそれなりにブレイクする。
ピコ太郎がその後どうなったか。
宝くじで一発当てた人の10年後の生活水準がその証拠だ。
閑話休題。
試練は人を鍛える。
「売れない」という試練はだからこそ楽しんで向き合うべきなのである。
というようなことを翌朝の早朝ウォーキング(16km)で佐藤心平専務と共有したかどうかは別として、生コンポータル(長岡さくら工場)ではいつでも誰でも工場見学をウェルカムしている。
また、僕と会いたいってことならどうぞ遠慮なく連絡を寄越されたし。
僕は基本いつでも暇しているので、興味を持ってくださった方がいらしたら僕もぜひあなたにお会いしたい。
工場を視察してもらいながら先端のコンクリート技術についてあれこれ意見交換をしたい。
その後、伊豆ならではの食事を囲みながらさらに議論を深めたい。
翌朝はお望みであれば翌朝早朝から伊豆の名所・名刹を巡回するウォーキングにお連れしよう。
すっきりした気持ちで楽しむ朝の温泉とその後のバイキング・朝食は格別だろう。
「健全なマインドは健全な身体に宿る」
佐藤心平専務のおっしゃっているとおりだ。
あまり無理して強行軍の出張をしたりせず、リラックスした気持ちで互いに仕事したい。
流動化処理土についても、本年もよろしくお願いします。
宮本充也