2020/08/24
【静岡】「博多駅前道路陥没の大穴も、モグラの小穴も!」地盤沈下・墓地・陥没

マニアックな「埋め戻し」の分野でも生コン屋さんは大活躍している。今回の現場は「もぐらの穴によるものとみられる陥没箇所」が今後ひろがない(深刻化しない)ようにするための対策として生コン屋さんの埋め戻し材残渣式《流動化処理土》が採用された。 (芦野さん報告)。
製造:長岡生コンクリート、施工:和田商事。
もぐらの穴で墓地が陥没?!博多駅前のような大穴からもぐらの小穴まで任せろ!
セットされている配管はもぐらの穴に通じている。
問題のもぐらの穴の入り口(出口?)。
地上からは見えないが地下を縦横無尽に穴だらけにしてしまったそのもぐらの穴はそのままにしておくと圧壊(あっかい)と言って土圧で潰れてしまう。
潰れてしまったその分の容積は地上に「陥没」という形で現れる。
地表がいくら堅牢なコンクリートで支えてあったとしても、地盤ごと下がってしまえばコンクリートもひとたまりもない。
お墓もろとも陥没してしまう。
今後そんなことが起きないために、生コン屋さんの技術が求められた。
博多駅前道路陥没事故で一躍世界中にその技術力が示された流動化処理土(LSS)は生コン屋さんからその土地の建設現場に届けられることはあまり知られていない。
土・セメント・水が練り混ぜられたこの残渣式流動化処理土は生コン車で現場に届けられる。
ポンプ車から配管を経由して圧入(圧力をかけられて穴の中に投入される)ことで、地下で迷路のように走っている空洞を充填することができる。
セメントが入っているため、時間が経てば周囲の地盤と同じだけの強度に固まる。
そう、こうして地盤沈下は未然に防ぐことができるのだ。
もぐらが住んでるところは山奥。墓地も山奥。
このところ墓地周りのソリューション紹介サイトになりつつあるが笑、お墓の地盤沈下は結構大変なことだと思う。
⚫︎参考記事: ご先祖様が眠るお墓の草むしり、DIY雑草対策でご先祖様もお墓参りも快適に《透水宣言》
ことが地面の下のこと。
我々の目には見えないところで行われている営み「もぐらのトンネル工事」。
「人のトンネル工事」なら、Natm工法などその空間が圧壊しないような工夫が採用されるが、モグラは基本圧壊なんか気にしてない。
圧壊したら、もう一度掘ればいい、くらいに思っているはずだ(?)。
だから、もぐらがガンガン地中をトンネルだらけにすればするだけ地面は沈下する。
普段人があまり寄り付かない山奥のお墓であればその被害も甚大だ。
しかも、一旦沈下してしまったお墓はそう易々と普及できない。
まさかこんなところでも生コン屋さんの技術が役に立つとは。
博多駅前道路陥没の大穴も、もぐらの小穴も。
生コン屋さんの埋め戻し材(残渣式流動化処理土やスラモルなど)で一挙解決!
土木・建築工事全般がそうだけど、僕たちの貢献が世間一般に知られていないというのはやっぱりおかしい。
「知られていないことは存在していないのと同じこと」
売名行為ではない。
「知ってさえいてもらえれば多くの人たちが助かる」
そのことがわかっているのなら。
産業の担い手たる僕たちのすべきことは情報発信だ。
階層の上の顔色ばかりを気にしてることが仕事ではない。
僕たちが現場で作っている価値は役人ごときが評価する程度のものじゃない。
広く世間の景色を変えてしまえるほどの壮大な夢を描こう。
「唯一絶対の評価者は市場と顧客」
至言として、引き続き情報発信に励みたい。
宮本充也