長岡生コンクリート
いつのまにか誰にも知られず埋め戻される「流動化処理工法」

2020/10/08

「古民家改修して住んでるんだけど湿気がひどいんだよね」防湿押さえコンクリート

「古民家改修して住んでるんだけど湿気がひどいんだよね」防湿押さえコンクリート

幼なじみのユキちゃんからの相談。「古民家改修して住んでるんだけど湿気がひどいんだよね。なんか良い方法知らない?」。馴染みの中華レストランでばったり会った時にそんな近況を聞いた。理由は、「古い建物のなので基礎に防湿押さえコンクリートをやっていないから」。あ、あるじゃん。生コン屋さんの埋め戻し材。もしかしたら、この手のニーズは全国に眠っているのかも?



昔の基礎には防湿押さえコンクリートがない

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(出典:https://www.toishi-build.co.jp/shiyou_01.html)。


地元の馴染みの中華レストランで食後ブログを書いていたら、幼なじみのユキちゃんとナツキちゃんにばったり出くわした。

2人とも小学校低学年の頃からの幼なじみだ。

「あ、みつやだぁ、ちょうどいいところにいた笑」

とナツキちゃんからまず絡まれた。

「知り合いがコンクリートで駐車場作るらしいんだけど、なんかそういうの知ってる?」

非常に雑な扱われ方だが、彼女は知らない。

僕の仕事はそれなのだ笑。

「ビンゴじゃん」

ということで、即席のLINEグループで透水性コンクリートのURLを共有する。

「へぇ、みつやすごいじゃん。こんなことやってるんだ。なんで言わなかったのっ」

(「いやいや、そんなこと言ったところで『で?』て言われるのがオチでしょうが」)

と思いつつ、えへへ、とオテンバ出身のナツキちゃんにいいようにあしらわれていると傍にいたユキちゃんからも相談をされた。


「古民家改修して住んでるんだけど湿気がひどいんだよね。みーちゃんなんか良い方法知らない?」


ユキちゃんはおしとやか系出身であり、幼少の頃「給食で出されたトマトにコンパスで穴を開ける」という僕のイタズラにしおらしく泣いていた可愛い少女だったものだが、今は見事に百戦錬磨の美魔女に成長している。

よくよく聞くと、古い建物の基礎は今と違って防湿押さえコンクリート(地中からの湿気を抑えるための土間コンクリート)が施工されていない。

そのため、冬場でも家の中がジメジメと湿気て、結露も酷いという。

「コンクリート」

というワードでピンときたのだろう。

幼なじみがそういえば生コン屋さんじゃんということでの「ちょうどいいところにいた」だった。

そして、こちらもこの相談を聞いてピンと来ていた。



流動化処理土(生コン屋さんの埋め戻し材)でいけるんじゃね?

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流動化処理土とは生コン屋さんで製造されている液体状の材料で水のように空間をみたし時が経てば固まる。


「4年前の博多駅前道路陥没事故って覚えてる?」

一般・素人を相手に技術的な話をする時に専門用語はご法度だ。

まずはキャッチーな話題から始めなければならない。

「あー、あったね!」

つかみはOKだ。

「あの材料、うち(生コンポータル)でも製造してるから、あれなら大ごとにしなくとも防湿押さえコンクリート代わりになる層を施工できるかも。しかも、材料代はおそらく数万円で済むと思うよ」

「本当に?」


聞けば炭を施工する見積もりがなんと400,000円もするということで閉口していたという。

それが、数万円で済むかもしれない。

「持つべきものは友達だね」

最高の褒め言葉だ。



同級生との時間も大切にしたいと改めて思った。

もしかして、これ、ひょっとするとひょっとするかもしれない。

ユキちゃんみたいに困っている人は日本中探せばいくらでも出てくるんじゃないだろうか。

確かに昔に建てられた建物(古民家)の基礎には防湿押さえコンクリートが施工されていないケースが多い。

リノベーションの時に改めてそこにコンクリートを打設するなんてことになれば床という床を全部はがす大規模な工事になってしまう。

さらに、ポンプ車を出動しての打設はおそらく「家建てたほうが安いんじゃね?」だ。

一方、流動化処理土は「施工がいらない」という特徴がある。

流し込めば「セルフレベリング(コンパクティング)」と言って勝手に流れていって水のように水平になる。

時が経てばそのまま固まる。

押さえコンクリートと同様の構造物が設置されることになる。

無論、湿気は上がってこないようになる。

こんなアイディアってプロとだけ交流していてもなかなか出会うことはないだろう。

物心つかない頃からの幼なじみの友人に寄せた率直な困りごと。

その中に市場と顧客につながる本質が垣間見えた。

価値を必要としているのはプロではない。

一般のコンクリートのことなんか全く知らない人々なのだ。



僕の信条として「友達相手に商売しない」というのがある。

同窓会とか友人との飲み会では基本的に仕事の話はしないようにしている。

聞かれても最低限に留めるようにしている。

「なんで言わなかったのっ」

ナツキちゃんから「言ってくれなきゃすごさがわからないよ」という評価。

確かにそれも一理あるのかもしれない。

自分は何者かであることは最低限友人を含め周囲の人たちに知らせておく。

その上で、困りごとを訊ねられたら「雨の日に傘を貸す」ようにそっとプロとしての助言を提供する。

今回はユキちゃんからとても素晴らしいチャンスをもらうことができた。

このブログを読んでるかどうかわからないけど、安心して欲しい。

お代はいただきません。

なにせ僕たちにとってももしかしたら大きなチャンスに広がっていく可能性を秘めているのだから。

この度は相談を寄せてくれてどうもありがとう。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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