長岡生コンクリート
いつのまにか誰にも知られず埋め戻される「流動化処理工法」

2020/08/08

【静岡】「知っていれば、使えば、税金をすごく節約できるのに」残渣式流動化処理土

【静岡】「知っていれば、使えば、税金をすごく節約できるのに」残渣式流動化処理土

一般の目には触れることのない地下構造物は知られていないだけで無数に存在している。それらを管理するのは大抵地方公共団体や電気・水道・ガスなどのエネルギー関連大企業。税金や水道光熱費などで賄われているその舞台裏で生コン屋さんは大活躍中(湯原さん報告)。



地下構造物の更新や維持管理で大活躍の生コン屋さん

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静岡県東部地区(伊豆地方)ではお馴染みとなっている工法。

残渣式流動化処理土

博多駅前道路陥没事故で一躍世界の脚光を浴びた本工法は生コン屋さんで製造され生コン車で現場に運ばれる材料を用いる。

写真は使われなくなった水道管に接続するパイプ。

こちらを入り口にして廃止管の中に材料が流入し充填されれば作業終了。

時間が経てば配管の中は周囲の地盤と同等の強度に硬化する。

つまり、そのままにしておいても将来パイプが劣化し座屈して地盤沈下を起こす懸念がない。

通常の工程、

開削(舗装の撤去)→掘削→廃止管撤去→埋戻し→舗装復旧

に比べて工程はシンプルだし交通規制の必要もない。

時間手間コストも抑えることができ、周辺環境への負荷もない。

建設・生コンは常に「人目につかない目立たない仕事」であるためこうした貢献もなかなか認知されない。


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現場までの搬送を担当した湯原さん曰く、

「今回も小石が少なめで助かるとポンプ屋さんが言ってました!」

製品の状態も上々だったようだ。


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生コン産業から眺めた社会構造

ゴリゴリのBtoB産業に20年捧げた。

きっと多かれ少なかれ他の産業も同様なのだと思うけれど、産業構造を含む社会全体の構造が時代遅れになっているように感じる。

発注官庁も縦割りで整理されているし、現実に階層が存在していて情報は自由に伝達されない。

一方でインターネットと企業間連携はそんな縦割り(壁)や階層(天井)を気にすることなく人・もの・金・情報の移動を可能にしている。

産業構造が現代のテクノロジーに追いついていない。

だから、例えば博多駅前陥道路没事故で一躍有名になり、静岡県伊豆地方をはじめ全国各地の生コン屋さん(または専門企業)で手に入れることのできる材料は見出されず埋もれてしまう。

「知っていれば、使えば、税金をすごく節約できるのに」

そんな情報は流動化処理土以外にもまだまだきっと多くあるんだろう。

ものづくりのラストワンマイルに身を置いていて社会構造を眺めてみると実に悔しいことが多い。

まあ、憂いていても仕方ないので、毎日黙ってブログ3本更新し続ける他ない(黙ってないけど)。

僕たち生コンポータルは生コン産業という建設産業の片隅のさらに果ての辺境に身を置く存在。

他の産業でも同様にものづくりの辺境ではきっと素晴らしいテクノロジーが生み出されていて、その価値を発信しようとする努力がなされているんだと思う。

インターネット以前では絶対に報われなかったそんな辺境の努力は現代では統合され大きな集団的知性となって世界を変える可能性がある。

きっと変えられるはずだ。

というわけで、今日もただできることは現場・辺境で起きていることを発信する努力だけだ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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