長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

2021/06/13

《コラム》「kg単位で生コンクリートを販売した場合の可能性について」

《コラム》「kg単位で生コンクリートを販売した場合の可能性について」

どのように注意していても生コン屋さんはどうしてもB2B(法人間取引)の発想から抜けられない。このところネット小売などこれまで交わることのない方々との接点が増えた。「kg単位で生コンクリートを販売した場合の可能性について」。つらつらと述べたいと思う。



【kg】 vs 【m3】 【C】 vs 【B】

分野が違えば単位も変わる。

僕たち生コン製造者は入職初日からm3(立米)という単位を頭に叩き込まれる。

生コンクリートは生コン車という特殊車両で建設現場に運び込まれる。

それらは橋やビルの基礎資材として1年間におよそ8,000万m3(立米)利用されている。

ほぼ、B2B、法人間取引だ。

僕自身21年目となる生コン人生においてその大半が、ゼネコン、行政、コンサル、設計、道路、工務店、ハウスメーカー、基礎工事業者、エクステリア工事業者らとの接点だった。

人脈も、その範囲を逸脱することはない。

集団催眠て言うのはあるんだと思う。

産業が構築してきた常識はいつしか従事する人々の思考を停止させる。

生コンはm3単位で売る

もはや逃れられない思考を縛る鎖のような制約。

それ以外の可能性はとてもないかのような発想の袋小路。

一方、ここ数年僕は個人的にこれまで生コン産業では考えられなかった人々との接点を経験してきた。

モノタロウエクスショップなどインターネットを介して物品や施工を提供しているネット小売企業らがそれだ。

これまで厳格に壁で仕切られていたB(法人)とC(消費者)の境界線が曖昧になってきた。

インターネットが起こしたいの流通イノベーションと言っていい。

近年のDIYの台頭が示すように、CもこれまでB2Bでしか流通してこなかった各種プロダクトに食指が動くようになっている。

ゴリゴリのB2B製品「生コンクリート」も例外ではない。

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(出典:https://www.facebook.com/groups/435168243324637/permalink/1816856688489112/

インターネットを散見すれば生コンクリートをDIYで駐車場(土間コンクリート)を作ってる強者を見かけることができる。



一般、DIYerにとっての生コンクリートは【kg】

ここで見落としてはならない事実がある。

これまで壁で分断されたきたBとCは互いに全く異なる前提を有している。


以前、某大手ECから「生コンクリートをインターネットで売れないか?」と言う相談が寄せられたことがある。

当時の僕も浅はかだったというか、「200以上の地域でそれぞれ協同組合が組織されてまして、ネット小売やHCの大原則《一物一価》が提案できないんです」という通りいっぺんの対応をした記憶がある。

ある地域では、15,000円/m3なのに、また別の地域では22,000円/m3ということが生コン業界ではザラにあるのだ。

だから、全国押し並べて1つの価格体型でプロダクト生コンを販売する(一物一価)、というのは当時の僕にとってはあまりにも突飛な取り組みに思えた。

一方、ドライテックは通常の生コンクリートよりも比較的柔軟に対応することができた。

16年かけて構築してきた生コン製造インフラ(現在620工場)が毛細血管のように全地域を網羅している。

まだ生まれたばかりの市場ということもあり価格もある程度高値一律で設定することができるため、小売との相性も悪くはない。

生コン × EC がローンチしてからおよそ2年の歳月が経過したがもしかしたらこの時に備えた準備段階だったのかもしれない。

一般の生コンクリートをもECで販売する

考えてみればあまりに当たり前のことで拍子抜けしてしまうのだが、 一般やDIYerの値頃感と僕たち生コン製造業者が前提としている価格帯系の間には大きな溝があった。

そして、これはチャンスに働くことになるのだ。

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(出典:モノタロウ


ここで、一旦僕たち生コン製造者は従来の考え方、単位m3(立米)を捨ててkgで物事を考察してみよう。

一般、DIYerが生コンクリートを購入する場合の最も自然な候補は乾燥生コン、インスタントコンクリートというホームセンターやECで販売されているそれらだ。

例として1袋650円の上記製品を槍玉にあげたい。

1袋20kgで650円なので、つまり、650円/20kg=32.5円/kgということがわかる。

一方、生コンクリート。

全国各地様々な価格がある。

ここで、僕たち常識からはちょっとやりすぎと思われる価格設定50,000円/m3を例として引きたい。

生コンクリートの密度は一般に2.35とされている。

50,000/2.35=21,277円/t(1000kg)

つまり、21円/kgが生コン工場で製造され現場に運び込まれる生コンクリートのkg単価となる。

僕たちにとって「高っ、こんなの売れるはずがない!」と信じて疑わない価格がなんと一般の値頃感を引用してみると、一般人にとっては全然安いということができるのである。

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さらに、その便利さ。

例えば、ECやホームセンターで買い求めたインスタントコンクリートは施工に先立ちわざわざ袋を捌いて水をかけてガシャガシャ手作業でかき混ぜなければならない。

一方、生コン工場から届く生コンクリートは生コン車で届き、優しいおじさん(おばさん、お兄さん、お姉さん)がレバーを引いて出来上がりの製品を荷下ろししてくれるのだっ。

どどどどどっと一気に大量の生コンが降りてくるのだ。

せっせと計画通りに作業するだけで良い。

kgで考えるといかに生コン工場の生コンクリートが安いプロダクトかがわかる。

ますます加速するDIY市場で生コン屋さんの生コンクリートにはどれほどの潜在性があるだろう。



「生コンをもっと身近に」

生コンポータルではこれまでドライテックとともに「生コンをもっと身近に」する活動を展開してきた。

いちいち寄せられる問い合わせに丹念に協力してくれる各地に埋もれている積極的な生コン工場を掘り起こしてきた旅と言える。

その数、実に620工場は全体3,200工場の20%に及ぼうとしている。

閾値と考えている。

この製造工場アライアンスがこのプロジェクトを裏付ける。



生コン屋さんの生コンクリートをkg/21円で売る(50,000円/m3)。

50,000円/m3。

仮に、流通コストで40%かかったとしても(まずありえないが)生コン工場の蔵出し30,000円。

悪くない単価のはずだ。

例えば、当社長岡さくら工場は生コンクリート通常品を地元建設会社に16,000円とかで販売している。

簡単に言って、倍。

いかに、一般人相手で面倒が多いとはいえ、それを補ってあまりある利益が見込める。

これが、BとCの間にある認識の差なのだった。

《コラム》「kg単位で生コンクリートを販売した場合の可能性について」

これから関係者とこの可能性を深掘りしていきたいと思う。

僕たちは、生コン屋さん。

新しい文脈の生コンクリートを練って運んでなんぼの業態。

生コン産業のアップデートはインターネットと企業間連携によって成就しようとしている。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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