長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

2021/08/20

「【エコタンカル】って知ってる? 脱炭素時代の究極のコンクリートプロダクトの実装!」日本コンクリート工業

「【エコタンカル】って知ってる? 脱炭素時代の究極のコンクリートプロダクトの実装!」日本コンクリート工業

エコタンカルというマテリアルに出会った。とあるゼネコンに所属する恩人からのご紹介だ。コンクリート製造工場における廃水にCO2を結合させ炭酸カルシウムを生成する技術。この技術はすぐに社会実装しなければ罪だ。



エコタンカル+残コン+透水性コンクリート

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(引用:日本コンクリート工業株式会社HP

生コンスラッジを風砕することで大気中のCO2と反応、固定化することは余りにも有名な話として知られている。

但し、風砕そのもののプロセスが重厚長大に及びその過程で発生するCO2も無視できない。

また、それだけの設備をスラッジ発生箇所(例えば生コン工場)に設置することも現実的ではない。

コンクリートの中性化、理論・理屈では明らかにされていることでも、それを形にすることこそ険しい道のりとなり、未だかつてこのコンクリートの中性化を脱炭素の有力なアプローチとして形にした人物はいない。

研究、論文、理屈、理論は結果、形になってこそ評価されるべきものである。

その研究の1としてとある恩人からエコタンカルの紹介を受けた。


エコタンカルの原材料は大気中に排出されるボイラー排ガス中のCO2と高アルカリ廃水であり、環境にやさしい製品です。主に化学反応で製造されるエコタンカルは、高純度な品質であり、工業的に様々な用途で使用可能です。(同HPより引用)


鍵は、風砕ではなく、高アルカリの排水(スラッジ水)に直接CO2を封入し製造することができる、という部分。

現在その設備は茨城県内に実装されている。



すぐに使える分野ってどこ?

新しもん好きの僕だが、この21年の生コンキャリアでありとあらゆる新しもんに挑戦してきた。

今も、残コンソリューションの規格化に関してRRCSの分科会に参画しアカデミアの皆さんとともに知恵を絞っているところだ。

「早くて5年」

「超法規的措置が下されても3年」

これが、JIS化(JIS  A 5308)の現実だ。

「そんなに待てねえよ」

これが、現場の実感だ。

それでも、めげず、「これ、うまく作用するんじゃないか?うまくいけるかも?」思いついたら全てを実行する毎日だ。

そのうちの1つとして、もちろんJIS化にも気の長いことだが取り組んでいる。

いつ成就するのか全くわからんが笑。

さて、添付は、日本コンクリート工業の「エコタンカル」ですが、この技術を使えば、残コンをCO2削減に活用できるのではと思います。


とあるゼネコンに在籍する恩人からこんなメールが届いた。

この方はいつだって僕に岐路を与えてくれた。

心より感謝だ。

いつ成就するかわからん新技術、マテリアルの実装が比較的スムーズに進む分野として、残コンに注目してくださった。

日本コンクリート工業のHPにも用途例としてこんな記述がある。

  • コンクリート混和材・・・・・・コンクリートの流動性を向上させます。

まあ、炭酸カルシウムだし、石灰岩粉々に砕いた石粉、フィラーみたいなもんだ。

生コンに混ぜたって問題ない。

でも、例えばレディーミクストコンクリートに実装って話になると、JIS A 5308という鎖に阻まれる。

わかってはいたとしても、70年以上の蓄積でがんじがらめの規格は易々とその利用を許さない。

カーボンキュアもそう。

SUICOMもそう。

あらゆる先端技術はこうして規格という鎖に苦しむ。

特に、「独占禁止法適応除外」生コン産業にあっては、JIS A 5308と並んで二重苦笑。

断言しとこう。

このままでは絶対に、絶対に、カーボンキュアもSUICOMも普通の生コンとして流通することはない。



鍵は独占禁止法適応除外とJIS A 5308という2つの枠組みと離れたところでの創発型開発

問題が「独占禁止法適応除外」「JIS A 53088」明確にわかっているのであればやることは分かりきっている。

避けて通る。

そこで闘わない。

これらが関係のない場所で取り組むより他ない笑。

既存のヒエラルキー(産業構造)のなかでお行儀よく付き従った先に成功はない。

だから、JIS外品として、また、生コン産業のヒエラルキーとは関係のない枠組み(地域・枠組みを超越した創発的連携)で取り扱うことが求められる。

これが僕の立てた仮説だ。

その実例に、透水性コンクリート「ドライテック」がある。

そして、残コンリサイクルコンクリート「ECON NEO」がある。

とりわけ透水性コンクリート「ドライテック」はその16年の普及の過程で全国663の生コン工場に支えられている。

この連携は従来の枠組み(独占禁止法適応除外の事業協同組合)とは全く無縁の自己組織化されたプラットフォームとなっている。


残コンもJIS A 5308に規定されていない。

透水性コンクリートだって、JIS A 5308にその運用を指示されていない。

いずれも自己組織化された辺境で誰に頼まれることなく勝手に生成された技術でありプロダクトだ。

JISに言われたから作ってるわけじゃない。

その生コンクリートにエコタンカルを実装する。

従来の枠組みからしたら、「お行儀悪い」と眉を顰められるかもしれない。

でも、僕の経験では、これまでお行儀のいいことやってて市場と顧客に評価されたことはない笑。

市場と顧客の評価とはNEDOに採用されることでも学会論文が注目されることでもなんでもない。

「売れるか売れないか」それだけ。

難しい言葉で言えば、社会実装されたかされてないか、ってだけ。



「残コンなら今日から実装できます」

その恩人に即答した僕のメールだ。

いや、残コンに限らず、ポーラスコンクリートにだって、「今から」実装できる。

しかも、その流通は全国区で創発的に生み出されている。

権威の存在は必要ない。

すでに売れているコンクリートプロダクトを支えるラストワンマイルたちの自前の流通が存在しているのだ。

エコタンカルはボイラーなどで発生するCO2とコンクリート製造所などで発生する高アルカリ廃水が原料と言われている。

ボイラー、あるいは、コンクリート製造所のどちらか、あるいはどちらもがある場所。

そこがエコタンカル製造所として理想というわけだ。

もう、お気づきの通り。

それって、生コン工場ってことですよね?

仄聞するに本プロダクトはまだまだ普及が進んでいるわけでもなく、供給体制の構築が問題となっているようだ。

生コン工場で作ったエコタンカルをその場でドライテックやECON NEOの、あるいは流動化処理土の原料としてすぐに使う。

生コン工場がCO2を環境から取り除くための重要な拠点となる。



理屈も、理論も、研究も、そして、夢も、理想も、全てに言えることだけど、形にしてなんぼってこと。

如上に夢は描かれた。

あとは、形にするだけ。

誰がって、現場ラストワンマイルの僕達。

JIS  A 5308や独占禁止法適応除外といった鎖に「負け癖」「負け犬根性」が染み付いてしまった僕達生コンはいよいよ立ち上げるべき時が来たのだと思う。

脱炭素時代の究極のコンクリートプロダクトを社会実装できる最前線にいるのは結局僕達生コンラストワンマイルとなるわけだ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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