長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

2022/01/03

「水和反応の時を飛ばす技術《キングクリムゾン》続報」渋谷建材

「水和反応の時を飛ばす技術《キングクリムゾン》続報」渋谷建材

昨年も辺境ではイノベーションの萌芽がいくつも生まれていた。中でもとりわけちょっとどうかしちゃってると僕が個人的に思った技術が水和反応の時を飛ばす技術《キングクリムゾン》(仮称)という技術だった。大曽根さんから寄せられた続報。



水和反応の時を飛ばす

⚫︎参考記事: 《生コンキングクリムゾン》「フレッシュ性状を2週間以上保ち、さらにそこから水和反応が再始動する」渋谷建材

新年改めて思うが、イカれてる技術だと思う。

以前、とあるお世話になっているゼネコンの研究者が「久しぶりにパンチのあるプレゼン」と僕が紹介した技術をそのように指摘した。

磁性体で生コンスランプを自在に変化させるというものだった。

⚫︎参考記事: 「生コンはこの衝撃に耐えられるか?|流動化技術」

パンチはあったが、根も葉もない詐⚫︎師のプレゼンだったことが後に知れることとなった。

一方、渋谷建材大曽根さんから示された水和反応の時を飛ばす技術キングクリムゾン(仮称)はその手のわけのわからない手合いではなく実際に事実を示している。

以下に大曽根さんから寄せられた直近の動画を共有したい。

水和反応の時を飛ばす仮称《キングクリムゾン》という脅威のコンクリート混和材を用いた生コンクリート材齢3週間の動画

https://youtu.be/MHNPkl5DzcQ

他にもいくつか動画を共有いただいていて、全部 YouTubeにアップしようと思っていた。

結構重いのでその作業がなかなか捗らないので1つだけにする。

それでも、分かると思う。

材齢3週間だ。

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(出典:https://youtu.be/MHNPkl5DzcQ

ゴーラル曲線というのがある。

コンクリートは上図グラフのような強度発現の軌跡を描く。

およそ28日で管理されるのだが、3週といえば21日。

まあ、ほぼほぼ予定されていたコンクリート強度が発現している時期なのだが、動画はさっき作られた生コンのそれ。

めっちゃフレッシュ。

そして、型枠に詰められると「何もなかったかのように凝結、そしてその後の水和反応が始まる」って信じられますか。

でも、目の前で見せつけられた僕は信じる以外に方法がないのだ。

心から磁石おじさん(磁性体でスランプをコントロールできると主張していた詐⚫︎師)の再来かと目の前の大曽根さんを見つめてしまった。

いや、大曽根さんだ。

透水性コンクリートで長年のパートナーシップを重ね、技術者として心から尊敬したい素晴らしい人物。

その人物が、磁石おじさんのような信じられないデモンストレーションを目の前でやってのけた。

そして、その後LINEで嫌というほど続報を共有いただいている。

本当に数日、数週間経過したフレッシュコンクリートがその後もそのままフレッシュな状態がそれとわかる動画の数々。

これ、どうなっちゃうんだろうか?



この手のケミカル系の信じられない技術に出会うと僕はとりあえず師匠ジョルジオ・フェラーリ博士にあれこれ尋ねたくなる。

ただ、現在オミクロン株の所為で昨年予定されていた来日が延期中だ。

早いとこ師匠にこの現象を目視していただきたい。

そして、見解を尋ねたい。

素人(といっちゃまずいけど)の僕と違って全く異なる見解を得られるのではないか。

そして、始まる、共同開発。

なるべくならオープンイノベーションとして多くの知恵に流入してもらいたいと思う。

昨年1年間でもつくづく感じたのだが、研究やら理論構築やらは僕の領域ではない。

良くも悪くも僕は生コン屋、生コンラストワンマイル。

現場実装、つまり、練って運ぶが僕の領域。

研究やら理論構築やらは研究者やら研究機関の手に委ねられるべきなのだ。

ただ、やっぱり、イノベーションてのは中枢ではなく辺境で起きるようだ。

⚫︎参考記事: 「イノベーションは中枢ではなく辺境(ラストワンマイル)で起きる」(週刊生コン 2021/12/06)

だから、僕たち生コン屋(現場ラストワンマイル、辺境)はつぶさに生み出されるイノベーションの萌芽ともいうべきこの手の技術を看過することなくつぶさに取り上げる必要がある。

これまで僕たちが作り出してきたネットワーク(人脈)に共有する義務や責任がある。

すると、「共感」をベースにして多くの人や法人がそのネットワークを形にする。

オープンイノベーションが始まるのだ。

今年はそんなオープンイノベーション、それぞれの人たちがそれぞれの役割に集中することで全体が循環しアウトプットが生まれる、そんな1年になりそうだ。

ラストワンマイルの創発が循環するコンクリートを創り出す。

こちらの技術からも目が離せない。

都度アップデートはしていきたいが、もしもこのオープンイノベーションに参画したいという才能がおられたら僕たちにはそれを歓迎しない理由はない。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

エクステリアプランナー(2級)

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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