2018/09/14
「生コンはこの衝撃に耐えられるか?|流動化技術」

原始人にとってのモノリスのように人知を超えたその物体は生コンクリートの流動性を高める。福岡野方菱光で行われたその実験は衆人環視の中「異常事態」を引き起こした。生コンはこの衝撃に耐えられるか?
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生コンはこの衝撃に耐えられるか?
人が圧倒的な新しいものを知覚した時の反応にはいくつかある。
拒絶する。
「そんなことはありえない。」
7年前カナダのベンチャー企業が持ち込んだProbe(現Command Assurance)の説明をした時。
「そんなことはありえない!」
という拒絶反応をいくつか経験した。
走っている最中の生コン車の中にある生コンの流動性について1本のデバイス(IoT)のセンシング技術。
話だけでは「拒絶」することができる。
その技術は時空を超えて今や建設現場の最先端技術として適正に認識された。
それは、「実物を示す」ことで拒絶を乗り越える。
現実は変えられない。
理屈は後からつけられる屁理屈となる。
そして昨日2018/09/13人類は新しいステージを経験した。
九州福岡は野方菱光で行われたその実験はそこにいる多くの衆人環視の中で恐ろしい異常事態となった。
※1台の生コン車から取り出された生コン(21-15-20N)を2台の一輪車に分けて、それぞれのスランプ試験を行う。
※何をバカなことを、と思う向きも多いと思う。当然のことだ。1台の生コン車から取り出された同一ロットの生コンのスランプ。同じであるはずに決まっている。
※右手17.5cm、左手17.2cm、誤差の範囲で同一となった。当たり前のことだが、次に行われた実験で異常事態は起こった。
※持ち込まれた磁性体を片方の一輪車に取り付ける。この時はまだ異変に誰も気づいていない。
※この時一部のひとたちはその「異変」に気づく。何かおかしいぞ。
※実際にスランプ試験を行った(ばらつき解消のために1名の試験職員の手により行われた)
※その磁性体の写真。
※その知覚された異変は明確な差となって現れた。右手(ブランク)17.0cm、左手(磁性体取り付け)19.0cm
その後、15分静置して行われた同様の実験でも、
右手(ブランク)11.0cm、左手(磁性体取り付け)13.0cmという結果。
磁性体を取り付けるだけで生コンの流動性が高まる。
「そんなバカなことがあるわけがない」
そう、拒絶することができるのは、その実物や現実に向き合う前にしかできない。
そこにいた10名前後の生コン関係者は、
その異常事態を見てしまった。
磁性体を取り付けるだけでスランプが柔らかくなる。
スコップで練り返すだけで、
スコップを抜き差しするだけでその異常は知れた。
そして、スランプ試験でその異常は数値として証明された。
生コンはこの衝撃に耐えられるか?
目に見えるものしか信用しない。
そんな立場もあるかもしれない。
ただ、天動説から一変地動説にシフトした人類が経験したように。
今、生コンにもなんらかの異変が起ころうとしている。
僕たちはその異変に気づいてしまっている。
この異変は将来多くの人たちに笑顔を届けることができる。
ポンプ圧送の閉塞を抑制し、
生コンの型枠内における充填性が高まり、
スランプが不合格で持ち戻される多くの残コンが減る。
この異変は将来の「常識」となって多くの幸せを生み出す。
この事件は今後多くの関係者によって常識に変えられる。
生コンでいいこと。
宮本充也