「生コン、商社、インターネット小売、施工、サプライヤー、新しい協業のあり方を模索する」
公共事業を頂きに据えた縦割り・階層の流通構造が軋んでいる。もう、特定の全体構想が辺境・ラストワンマイルに箸の上げ下げまでを指図するような産業モデルでは多様化する市場の要請に応えることはできない。「生コン、商社、インターネット小売、新しい協業のあり方を模索する」
新しい生コン産業の検討
丸壽産業戸石さんからのご挨拶。
建設資材系インターネット小売日本一エクスショップの加島さん。
生コン × インターネット の可能性についてプレゼンをいただく。
視察の最初は残渣式流動化処理土の概要が説明される。
生コン工場にもとより備わっている設備で製造される材料はこのところ法改正などの影響もあって市場が一気に広がっている。
そして、ドライテックはここ数年インターネットの猛烈な追い風を受け飛躍的に成長している市場分野だ。
施工関係者も招いて構内で実演が行われた。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_324.html
ついで残コンステーションの説明。
現場から工場に持ち戻された残コンは全てこのプロセスで再生材に生まれ変わる。
そして、新しい生コンからの提案として「現場における残コン処理を請け負う」あり方の模索。
⚫︎参考記事: 【静岡】「生コン屋さんが現場の《残コン処理》有償で請け負います」Re-con ZERO・丸壽産業
生コン産業は今のままでいいのか?
公共事業を頂きに据えた産業構造。
縦割り。
階層。
底辺にいる生コン工場。
特定の全体構想(国、自治体など発注期間)から箸の上げ下げまでを指図される。
従順に、JIS生コンをせっせと練っていれば、ご飯が食べられる。
いう通りに、恭順に。
親方日の丸。
言い過ぎのように思われる方もいるかもしれないが、これが生コン産業を底辺から眺めた現実だ。
上から降ってくる富は途中の多段階に及ぶ階層を経るごとにずいぶん搾取され僕たち生コン工場の元に届く。
一方、社会は激変している。
コロナ禍、SDG's、ESG、グレート・リセット、社会があらゆる産業に変革を突きつけている。
建設、生コンも例外ではない。
その只中で、引き続きこれまでの産業構造を僕たちは踏襲できるのか。
その構造で、新たな社会の要請に応えることができるのか。
いうまでもなく、生コンの市場は急速に縮小している。
人口半減に向けて、それはさらに加速するだろう。
その中で、これまで通り、お上の言う通り、恭順に、そんなあり方はどう希望的観測を持ってしても、成り立たない。
猿でもわかる理屈だ。
今こそ生コン業は新しい在り方にアップデートしていかなければならない。
新しい生コン業態を確立することで、これまで餌として与えられてきた生コン需要に頼ることなく、独立自尊の生コン業を営むことができるようにならなくてはならない。
昨日開催されたイベントには、商社(丸壽産業)、インターネット小売(エクスショップ)、施工、サプライヤー、そして生コン工場が複数社集まり、この点を議論した。
鍵は、インターネット、そして企業間連携により成功事例や問題解決策を共有するプラットフォームの構築。
各社が力を合わせて、新しい業態を作り、それをインターネットを通じて発信する。
今はまだ、建設・生コン産業におけるインターネットのプレゼンスは小さいかもしれない。
ただ、これから社会人として活躍する若いインターネットネイティブが台頭してくれば。
この取り組みはきっと業界の中でメインストリームとなるはずだ。
「全国各地からわざわざ伊豆を訪ねてくださった人々」
この時点でスクリーニングは済んでいる。
全員、猛者。
猛者がこれから切り開く、新しい生コン産業。
「生コン、商社、インターネット小売、施工、サプライヤー、新しい協業のあり方を模索する」
新しい常識を創造しようとしている。
宮本充也