長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます
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「先端テクノロジー生コン3Dプリンティングが普及するためには」

日本は完全に出遅れている生コン3Dプリンティング。我が国における普及は実現するのか。先端テクノロジーがきちんと世界の景色を変えるために必要なことは何か。「テクノロジーは飽和している」。今必要なことは、産業のハードウェアとOSを新しい時代に合わせてアップデートすることだ。



生コン3Dプリンティング日本上陸

ICON 3D Print Demonstration with USMC at Camp Pendleton

https://youtu.be/pJP2EK3uBlI

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https://www.iconbuild.com/technology

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https://news.yahoo.co.jp/articles/93ff76d6fdf9a6e04e4c88a6e849b1bfedfffde8/images/000


Lavacreteと名付けられた3Dプリンティングで建設されるコンクリート建築。

詳しく知らないにわか技術者ならおそらく相当ツッコミどころのある映像なのだと思う。

特に、日本で長年日本の建設に生コンを納め続けてきた人であればあるほどその実現可能性は0を唱えるのではないか。

そんなあなたは30年前にスマホで買い物したり旅行したりする現在を予測しただろうか。

今のあなたや僕のコンクリートに関わる知識は所詮これまでの産業が蓄積してきたものであって、二次曲線で進化する通信、インターネット、AIなど先端テクノロジーを前提としてはいない。

現在とある方面からこの生コン3Dプリンティングに関する情報提供を受けている。

果たして生コン3Dプリンティングは標準化、汎用化されるのだろうか。



テクノロジー・アプリは飽和している。鍵はハードウェアとOSのアップデート。

やったことないから知らんが、Windows95でInstagramやFacebookは利用できるのだろうか。

もはや確認する術もないが、おそらく無理だろう。

この短期間でインターネットは2Gから5Gに変化した。

CPUだって僕が学生時代から見れば数百倍オーダー、あるいはもっとか。

サイバーにおける進化曲線は二次曲線となる。

乗数で進化する。

10年前の生コンは今とそれほど変わらない生コン。

一方、10年前のインターネット、10年前のAIは全く今を想像できないほど異なるものだった。

その先端テクノロジーとしての生コン3Dプリンティング。

日本は立ち遅れたものの諸外国ではその進化のスピードがこれまた二次曲線のそれを描いている。



テクノロジーはアプリ

結論から言えば、どんなテクノロジーを持ち込んでこようったって現在の生コン産業では駆動しない。

まさに、Win95にInstagramの例だ。

「生コン情報の電子化なんかけしからん!」そろそろ引退も見えてきた業界のリーダーをトップに今も縦割り・階層で規定されているハードウェアとしての生コン産業。

そこに、横文字先端テックはどのようにしたら実装されるだろう。

求める方が土台おかしいのだ。

そして、その構造は中央集権に引き続き踏襲され、そのハードウェアに応じて設計されていたOS(Win95、もっと古いか)に実装可能なアプリ(オフラインのエクセル、ワード程度)のみがインストールを許される。

それ以上にリソースを奪うアプリ(テクノロジー)は許容されない。

さながら現在でも最も便利な通信手段がFAXだということが象徴している。

それが、今の生コン産業と先端テックの関係性のメタファーとなる。

そのことは、時代が求める再生骨材コンクリートが50年の歴史を数えながらも全く既存産業に受け付けられず、かえって侵略者のように敵視されたり、業界全体を挙げて取り組まれた1DAY  PAVEがまるで普及することなくオワコン化した事実が証明している。

テクノロジーを深耕したって永遠に世界に変化は訪れない。

断言できる。

⚫︎参考記事1: 「メタボリズム建築、サイバーフィジカルシステム時代の《生コン》のあり方とは」RRCS座談会第4弾(メディアテクノラボ曽根高則義氏)



進べきは既存産業構造の打破(解体)か、もしくは、統合か

結論から言えば、どんなに意見が対立しようとも考え方が間違っていると断定しようとも既存産業構造は解体できないししてはならない。

どれだけOSとハードウェアが古かろうとも、現在の世界で求められるフィールドは確実にある。

今、産業構造を解体してしまったら、水の次に流通する材料「生コンクリート」の安定供給は危ぶまれる。

それは誰にとってもハッピーではない。

無論その産業構造はサステナビリティ、SDGs、カーボンニュートラル、といった新しい時代の文脈に応える術を知らない。

鍵は、二項対立を超越し統合を志向すること。

これしかない。

⚫︎参考記事2: 《スタメン決定》「某大手商社、CCU企業らとの共同実験に参加する生コン製造者を募集しています」#2

悲観ばかりしているわけではない。

なんとも幸運なことに、世界(産業構造)の辺境では新しい時代の文脈を踏まえて細胞分裂が始まろうとしている。

サステナビリティ、SDGs、カーボンニュートラルを自分ごととして捉えた生コンラストワンマイルが登場している。

生コン3Dプリンティングが仮に既存の日本の生コンと対峙構造で導入されるようならばきっとアプリはその駆動するための環境を得ることなく日本の建設・生コンから干されオワコンとなっていくだろう。

あるいは、国内産の生コン3Dプリンティングテクノロジーが生み出されるのか。

ここでも、対峙ではなく統合というあり方が求められるはずだ。



一見とても普及しそうにもない生コン3Dプリンティングは上述のプロセスを踏めば普及の糸口を掴むことができるはずだ。

まだ、接触はこれからの話となる。

これまでも、MAPEIをはじめ、世界のあらゆるテックとの接触を試みてきた。

最近ではCCUが最も目新しいコンクリートテック。

そして、次第にわかってきたことがある。

テクノロジーは飽和している。

一見遠回りのようであっても、是正すべきは産業の底流を成す文脈(OS)とハードウェアのアップデート。

それは、解体して再統合するようなものではなく、世界の辺境で細胞分裂し始め次第に全体に統合されるような、既存の枠組みを外からではなく内側から変えていくような変化なのだろう。

インターネットと企業間連携。

そんな新しいニューラルネットワークは既存の枠組みを解体することなく再定義する。

シームレスで流動的な産業の枠組みの中であらゆる辺境情報は瞬時に統合される。

そんな前提がない限り、これから到来する全てのテクノロジーの普及は無い。

「先端テクノロジー生コン3Dプリンティングが普及するためには」

この問いに応えることが僕たち生コン産業のアップデートにおいて絶対不可欠なものとなる。



宮本充也

「これまでやってきたことの全てがこれからの要請にズバリ応える」(週刊生コン 2021/02/08)

SDGs、ESG投資、グリーン・ニューディール、コロナ禍。「本日週明け8日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)が一時、1990年8月6日以降約30年半ぶりに節目の2万9000円台を回復した」(共同通信)。いよいよ時代が持続可能な社会を名実ともに志向し始めている。「これまでやってきたことの全てがこれからの要請にズバリ応える」(週刊生コン 2021/02/08)。



ポラコン、残コン再生、完全無機塗料、産業の再定義

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週末は駆け出し20代の頃からの友人らと山中湖の別荘(友人のご両親保有)で過ごした。

土曜日まだ明るいうちから酒を飲み始めよもやま話をたっぷり交わし気がつくと朝日に照らされていた。

全国的に春の陽気ということもあり山中湖周辺もポカポカ気持ちがいい。

ドライテックのキーバインダー製造元のフッコー杉山さん(代表取締役)と恒例の山中湖1周ラン。

彼とは20年近い付き合いだ。

元々僕はプライベートや仕事を区分したりしないほうが生きるのが楽だと思っている。

仕事用の宮本充也と、プライベート用の宮本充也なんて分けてたら逆に疲れそう。

(無論、ONとOFFは必要だとは思っているけれど)

だから、日頃仕事でお世話になっている人とはオフにも時間をともに過ごすことが多い。

およそ1時間半ほどそれほど早くないスピードで走りながら様々なことを会話した。



彼も、僕も、およそ20年という歳月を互いの仕事に捧げてきた。

方や塗り壁、仕上げ材を商うメーカー。

こちらは、生コン屋さん。

建築、という共通項はないでもないが、やっぱり異業種。

ポーラスコンクリート(ドライテック)を共通項にその協業でご縁は広がりその道程で多くの人々と交流することになった。

そして、それらの蓄積がいよいよ世界の飢餓と出会い見出されているように思う。

そんなことを心地よい山中湖の空気と景色を眺めながら感じそれを言葉にして出した。


⚫︎参考記事1: 《スタメン決定》「某大手商社、CCU企業らとの共同実験に参加する生コン製造者を募集しています」#2

例えばドライテック普及をきっかけに広がった生コン製造者のネットワーク。

ほとんど製造してくれる工場がなかった時代から1工場ずつ実際に足を運んで協力していただけるようになった過去。

16年で500工場を数える。

そのことは、新しい時代が要求する新しい生コン産業の縮図だ。

カーボンニュートラル。

持続可能な発展を企図した場合にCCU(Carbon Capturing & Utilization)が実装された生コンクリートはドライテックの製造に前向きな生コン製造者が普及させるに違いない。


⚫︎参考記事2: 《コラム》「透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない」

さらに、その協業の象徴であるポーラスコンクリートは通常のコンクリートの比較にならないほどのCO2固定化可能面(表面積)を有している。

単位時間あたりのCO2固定量に関する研究と論文発表を友人たちと共同で予定している。

これだって、長年諦めずに同じことをひたすら続けてきたことへのご褒美みたいなもんだ。

細かいことは抜きにして友人と長年同じ時を過ごす。

そのことで厄介で面倒なことももちろんあるけれど、それ以上に素晴らしい経験に巡り会えることの方が多い。

⚫︎参考: FMXは無機材(特殊セメント)と有機材(アクリル樹脂)のメリットを融合(ハイブリッド化)した仕上げ材

そもそも、フッコーは壁材・塗装材料の製造会社でありながら、無機(セメント系)に強い企業という強みがある。

さらに、その代表取締役にこの2月に就任した杉山さんは大学時代にコンクリートを専門としていた。

「無機」を強みとするドライテックの開発とも無論無関係ではない。

そして、その老舗材料メーカーは今完全プラスチックフリー塗装の普及活動に携わっている。

塗装や仕上げ材の常識を一変させてしまうほどのイノベティブな研究だ。

ストローやら買い物袋やらをプラスチックフリーになんて論調が喧しいが、僕に言わせればそんなもんは全て偽善者のおままごと。

量が知れている。

まず持って、最初に矛を向けるべきは、建設産業。

塗装やアスファルト舗装などのあらゆる石油製品。

誰も突っ込めないが、建設産業全体が発生させているマイクロプラスチックの総量はエコバッグやらストローのプラスチックフリー化の比ではない。

(無論、やらないよりやった方がいいことくらいは認める)。

無機の分野に強い塗装・塗り壁メーカーというその蓄積は現在時代の飢餓に出会い見出されようとしている。


⚫︎参考記事3: 【徳島】《すごすぎっす、松尾社長》「生コン製造設備を経由せずに製造される残コン再生コンクリート」松尾建材

昨年9月にローンチして建設・生コンをシームレスに再定義し始めているRRCS(生コン・残コンソリューション技術研究所)。

残コン。

これも僕からしたら21年目のライフワークだ。

クローズドループ。

資源循環型社会創造のための鍵。

そんな文脈でいよいよ見出されるようになっている。

妙なことだが、その再生骨材コンクリートは杉山さんの卒業論文のテーマだったという。



20年近くも一緒にいればそれはいいことばかりじゃない、悪いこともたくさんあった。

どちらかというと、悪いことの方が多かったかも知れない。

ただ、気づくと、友人はそこにいる。

杉山さんだけじゃなく、そんな友人に僕はとても恵まれている。

僕はどちらかといえば人見知りする方だし、簡単に打ち解けない人間と自覚している。

傍目からはそうは見えないかも知れないが、基本他人のことは信用しないことに決めている。

そして、一方で、人間関係というのは理屈で語れることのできないものだということもわかっている。

よくわからんけど、いつも一緒にいる、そんな友人も少なくない。

多くの人に出会ってきた。

これと言って理由がわからないが、いつも一緒にいるようになる人といつの間にか疎遠になる人たち。

1:100か、もっと1:1000、いや、それ以上か。

いつの間にか、そこにいるのだ、その人が。

その人って、どれだけ自分にとってかけがえのない人か知れない。

そんな友人に僕はとても恵まれている。

条件ではなく感性が人間関係を導いてきたのかも知れない。

冷静に考えれば、意識しているしていないにかかわらず、誰と一緒にいるかを主体的に「選んで」いるのだから。



仕事も21年目、いよいよ中堅、ここからこれまでの蓄積を成果にしていくステージを迎えるのだろう。

友人と積み重ねてきた上記全ては今時代の飢餓に出会い市場と顧客に猛烈に求められている。

日常では気づけないことに、長年ともに歩んできた友人とランニングしている時にはたと気づいた。

僕にはとても素晴らしい友人が多くいる。

その友人たちとの時間をさらに有意義にしていきたい。

成果のことなんかあまりガツガツ考えなくたっていいのかも知れない。

友人たちとともにいるその時間を、有意義な時の流れを作ることを、目的と指定さえすれば、振り返ればわかるように自然と成果なんかついてくるのだから。

「これまでやってきたことの全てがこれからの要請にズバリ応える」

多くの人たちと出会い、疎遠になり、そして時にはいつの間にか一緒にいるようになるのだろう。

そんなかけがえのない友人たちとのみのりある時間を楽しみながら。

友人や友人でない人たちも含めた社会や環境に貢献していく時間は続く。

改めて全ての友人に感謝している。

友人との時間、いとをかし。



宮本充也

「MAPEIのコンクリート混和剤、買いませんか?」

生コンポータルが残コンソリューションがご縁で協業するMAPEIはイタリアミラノが本拠地のグローバル企業。16あるプロダクトラインの1つ、コンクリート混和剤。その分野では世界第3位のシェアを誇る。そのMAPEIのコンクリート混和剤、買いませんか?



世界第3位の混和剤メーカーMAPEI上陸作戦

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昨年末から急浮上しているMAPEI日本上陸作戦。

関係者で膝突き合わせて協議した。


MAPEI

イタリアミラノを本拠地としたグローバル企業。

年商3,000億円超、世界各地に7000名の雇用機会を生み出し、建築用接着剤などケミカル資材を多数製造する巨大メーカー。

MAPEIと当社生コンポータルとのご縁は十数年に及ぶ。

残コンソリューション

IWAペーローダー改質 windows

https://youtu.be/umPvHC8OHMg

⚫︎参考記事: 「残コンスラッジ処理システムの全て」

日本の生コン製造者ら有志と共に共同開発されたRe-con ZERO EVOは残コンステーションのキーマテリアルだ。

高分子と急結材が残コンに作用して流動性を奪い砂粒化するテクノロジー。

残コンソリューションというテクノロジー分野を拓いたMAPEI、実は世界第3位のコンクリート混和材メーカーでもある。


昨年韓国で更新された工場のキャパシティは格段に増大した。

この機会に、未だ出店に成功していない日本の混和剤市場への進出を企図したい。

長年の協業実績のある生コンポータルにその白羽の矢は立った。



日本固有のサポート体制と設備貸与という混和剤独特の商習慣

生コンに携わって長い人なら知っている、日本の閉鎖性、しがらみ。

混和剤屋さん(メーカーや代理店)は試験練りや大型打設のたびに生コン屋さんからお呼びがかかる。

配合設計の提案や、試験業務のサポート。

およそ多くの生コン製造者にとって彼らのサポートは必須。

生コンポータルのようにコンクリート主任技士や診断士が何名も在籍している工場は稀だ。

主任技士だって在籍していない工場も多い。

勢い、いろんな工場のサポートをして回っている混和剤やさんの職員の力は必須となる。

およその工場はそうしたサポート職員に依存した形で生コン製造を行なっている。

言ってみれば、混和剤の値段はこうした職員の人件費がほとんどと言っていい。


さらに、混和剤タンクと配管。

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(出典:http://www.tmaterial.jp/takasawa-rmc/concept.html

一般には「信じられない」みたいな話だが、こうした設備は混和剤メーカー、或いは取扱代理店が所有し生コン製造者に貸与している。

顧客企業の軒先に自社の設備を存置してある。

これ、有り体に言えば「囲い込み」というやつだ。

一旦生コン製造者に特定の混和剤メーカーの納品が始まったら最後、「他にいい混和剤があるからスイッチしよう」というわけにはいかない理由だ。

「まるで工場の職員かのようなズルズルベッタリの関係性構築」

「自社タンクを貸与することにより工場の混和剤選択の自由度を奪う」

この2点により日本の混和剤市場は非常に閉鎖的で流動性の低いものとなっている。

そんな市場にあって、たとえ混和剤世界シェア3位のMAPEIと言えどもニューカマー。

およそ混和剤業界からのボイコットは不可避となるだろう。

これからサポート体制や設備投資を考えるの手間も費用も膨大に及ぶことは想像に難くない。



自立した主体的生コン製造者を顧客に圧倒的な安値で挑戦

市場セグメントは尖らせる必要があるだろう。

今から先進メーカーを向こうにマーケティングをしてもその蓄積(関係性や設備)の前では歯が立たない。

上述の環境を踏まえて取るべき戦略は、顧客を絞ること、さらには、低価格。

混和剤屋さんの職員に依存的な生コン製造者はその関係性を断ち切ることはできないだろうから、そうした生コン製造者は一切顧客としない。

さらに、混和剤の変更を検討するに値するだけの「安さ」が絶対だ。

そして、販売に際して必須となるタンクと配管などの設備の償却負担をいかに事業計画に盛り込むかが重要となるだろう。



「選べない」という市場には衰退しかない。

海外品など、先端技術がどしどし流通するような流動性の高い市場でなければ発展は見込めない。

ありがたいことに、ドライテック(ポーラスコンクリート)やRe-con ZERO EVOの取り組みを通じて現在生コンポータルでは500を超える生コン製造者との関係性を有している。

無論、そんな新しいことに積極的な生コン製造者だ。

混和剤屋さんにズブズブにされている依存度の高い工場は少ない。

自立的、自発的な生コン製造をそれぞれの地域で展開している彼らはそのまま本取組の潜在顧客となるだろう。

選べる、混和剤。

選べる、セメント。

発展していく市場では常にプレイヤーは自在に物事を選択できるものだ。

「MAPEIのコンクリート混和剤、買いませんか?」

この取り組みを通じて閉塞した産業構造に風穴を開け、流動性が極めて高く、多くの才能が流入してくる生コン産業を志向したい。

ここでは適時MAPEIの混和剤情報を共有していきたいと思う。



宮本充也

「某大手商社、CCU企業らとの共同実験に参加する生コン製造者を募集しています」CCUコンクリートの実装

昨年のblue planetに続き、この度CarbonCureに三菱商事が資本参画したニュースは市場に衝撃を与えた。2社ともCCU(carbon capturing & utilization)コンクリートの世界的リーディングカンパニー。これから迎えるコンクリート・建設の激変時代。その中にあって、僕たちラストワンマイルのできることは一体何?



実装実験参加工場集まれ!

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(出典:三菱商事プレスルーム


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三菱商事が地球環境に配慮したコンクリート生産手法の確立に乗り出す。コンクリ原料のセメント製造時に出る二酸化炭素(CO2)を建物の壁などに封じ込める。封入技術を持つカナダ企業に出資した。日本のCO2排出量の約3%はセメント業界が占める。三菱商事はほかの出資先のノウハウとともに脱炭素技術として関連設備を販売する。

(出典:日本経済新聞 電子版



いよいよ日本上陸。指咥えて見てるだけでいいの?

僕なら、嫌だ。

やらない、できない理由なんかいくらでもあるだろう。

「3ヶ月先にサーベランスがひかえてまして」

とか、

「組合の目があるから」

とか、

その程度のやらない理由は耳にタコができるほどこれまでも散々聞かされてきた。


一方、

「面白そうだから、やりましょう」

(大里ブロック大里社長、岡庭建材工業江川常務)

動機付けが、「面白い」「楽しい」だけの、即答で参加を決める人々がいる。

すでに、大里ブロック工業岡庭建材工業毛受建材白石建設長岡生コンクリートといったそれぞれ全く異なる地域で操業している生コン製造者から「やろうぜ!」の声が上がっている。

工業組合の予算がついたわけでもない。

業界団体の主要事業としてワンデーペイブみたいなお祭り騒ぎというわけでもない。

(お祭り騒ぎの割にはなんの成果も生まれなかったようだが)

大資本の裏付けがあるわけでもない。

どちら様も普通のそれぞれの地域の生コン屋さん。

他の生コン製造者と取り立てて何か恵まれている環境にあるというわけでもない。

中にはアウト工場(岡庭建材工業、白石建設)のようにその地域の業界団体の協力を得られない会社だってある。

なのに答えは、「はい」または「YES」で、「今やる、すぐやる、とにかくやる」の姿勢を打ち出している。



詳細は協議により決定するが当面は日本国内の主にJIS外品など適応しやすい分野に積極的に実装する。

当初は間口をそれほど大きく広げず要求するデータが得られやすい製造者に絞って5〜10工場を目安に進めていくことになる。

上述の5工場はいずれもその地域の小口、民需に強い製造者となっている。

さらに、いずれもポーラスコンクリート(ドライテック)や残コン再生流動性埋戻し材などのようなJISの要求とは無縁の分野における製造実績を誇っている。

組合工場3社、員外社2社とバランスも良好。

さらに、茨城、埼玉(首都圏)、静岡、愛知、岡山と地域もいい感じにバラけている。

期間は未定だが出荷される主にJIS外品(非構造体コンクリート)やドライテック、流動性埋戻し材、残コン再生コンクリートなどに適応することにより、その実態を探る。

理屈としては、「CO2を収容するコンクリートすごい!」だが、実際に現場に適応してみて、見えない落とし穴(実務者にとって取り扱いが破滅的に面倒など)があるかもしれない。

やって見なきゃわからない。

遠巻きから眺めてる?

うまくいくのがわかってからのこのこやってくる?

それもいいだろう。

ただ、その時には上述パイオニア5社の好きなように規格は整備されているだろうけど。

あなたはそこに乗り遅れることになる。



現場実装だけじゃない。広がる共同研究。大手ゼネコンの参画も?

⚫︎参考記事1: 「ポーラスコンクリートが残コンと出会う時」共同研究

⚫︎参考記事2: 「大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容するコンクリート」blue planet・ポーラスコンクリート


普及を促進させるための現場実装だけじゃない。

並行して、既存技術とのプロダクトミックスによるさらなるCO2固定化の可能性を探る。

さらには保水性向上によるヒートアイランド現象抑制効果を検証するなどの未知の研究が始まる。

参画する企業はRRCS(生コン・残コンソリューション技術研究会)というフィールドで仲間を見つけシームレスに共同する。

そこに、組合だの地域だの枠組みによる分断はない。


そうなれば、無論JIS外品に限らず、大手ゼネコンが取り組む高性能コンクリートの適応だって狙える。

ここには「作る人」である生コン製造者の僕たちだけじゃない。

「使う人」ゼネコンあるいは、「測定し評価しルールを決める人」アカデミア、「ものづくりを支える人」建設関連企業が集っている。

辺境の閉じた世界の取り組みではない。

世界に開かれた、世界が注目するステージで僕たちの実装実験は始まる。


あれ?

乗らないの?

「組合の目があるから、あまり目立ちたくない」

「最近、配車業務やってて、手が回らない」

「専門分野じゃない」

「自分はやりたいんだけど、上司や会社が許してくれなくて・・・」


もう、できない、やらない理由で自分を守り固めるのはやめてみてはどうだろう。

そんなの、理由にならない。

本当にやる人は、どんな制約だって何も言わずにぶち壊してその場にきている。

あっという間にあなたも他人を妬むしか能のないおじいさんになっちゃうよ。

まあ、できない、動こうとしないやつにあまりいっても気の毒なので、放っておいてあげたほうがいいのかな?

それが、優しさ?

僕はそうは思わない。

本当は思っているけど口に出さずに相手を甘やかす人間のことを偽善者という。

(あるいは、SNS真摯、または、脳みそ少年ジャンプ病、という)


本当に心が暖かく親身に他人のことを思いやれる人は常に厳しい。

それが優しさだ。

一生他人を妬む負け組のままでいいのか?

チャンスは誰にも均等にある。

今動かなければ、あなたは一生動きません。

断言しときます。



夢中になって走っていれば、いつしか世界の景色は変わる。

そんな世界では他人が言うことや自分の評判なんかどうでも良くなってくる。

厳しいことばかり言ったかもしれないが、この21年の生コン人生の中で、それでも生コンというフィールドは随分風通しが良くなったとも思う。

でも、まだまだ足りない。

もっと僕たちの貢献を発信しよう。

生コンをもっと身近にしよう。

そのことで世界がより良くなることを、当事者である僕たちはみんな知ってるのだから。

血湧き肉躍るこの素晴らしいプロジェクトをみんなで盛り上げよう。


最後に、書いてて気づいたが、募集という「誰かが来てくれるのを待つ」という姿勢ではダメだということ。

募集じゃなくて、圧倒的なパワーで「巻き込む」という自分ができることにフォーカスすべきだ。

募集と書いたが、訂正させてください。

動かないあなたを巻き込みます笑。

首洗って待っといてください笑。



宮本充也

第7回ダム工学会若手の会「ダム事業で目指す!SDGs(持続可能な開発目標)の達成」に参加しました

ダムといえば悪者ってイメージがないだろうか。大量のコンクリート、政治とカネ、環境破壊。そのダムで目指すSDGsってだけで興味がそそられたので聴講した、第7回ダム工学会若手の会「ダム事業で目指す!SDGs(持続可能な開発目標)の達成」。オンラインセミナーが当たり前になって、こうした勉強はぐっと身近となった。



台形CSGダムはコンクリートではない

台形CSGダム(だいけいシーエスジーダム、trapezoid-shaped CSG dam, trapezoidal CSG dam)とは、ダムの型式の一つで、砂礫に水とセメントを配合して生成されたCSG (cemented sand and gravel) を台形状に盛り立てたコンクリートダムの一種である。日本において開発された最も新しい型式である。2018年現在日本においてのみ施工されている。(Wikipediaより引用)

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JDECより引用)



CSGダムって、すごい!

お恥ずかしながら、このコンクリートバカの僕が初めて知った、CSGダム。

Cemented Sand and Gravel、なるほど、砂と砂利をセメントで固めただけのダムってことか。

しかも、プレゼンによれば、現地で発生した砂だとか砂利、分級やふるい分けなど加工を施してない、そのまんまの礫にセメントをまぶして転圧するだけという。

素晴らしい。

大地を削って、CO2ばら撒いて、蓋してない。

(無論、周辺生態系への多少のインパクトはあるので、そこは課題だが)


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(東京工業大学藤井学先生のプレゼン)

やはり、たまには時間を割いてこうしたセミナーに参加するのは、ありよりのありだ。

知らないことを知るということはとても楽しい。

SDGの進捗状況なんてのがあって、中で「つくる責任つかう責任」はまるでマイルストンを達成していないということを知らなかった。

ダムとは関係ないが、生コンポータルが推進している残コンなんて、まさにど真ん中ではないか。

このスナップショット、超使える。

頑張ろうよ、ゼネコンの皆さん、生コンも頑張るからさ、である。

さて、話を元に戻そう。


CSGダム、すげえ、って思ったのが、次のスライドから。

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(東京大学石田哲也先生のプレゼン)

石炭灰(フライアッシュ)でセメントを代替することでセメントフリーを目的とした研究。

そうか、セメントだから、ジオポリマー的な感じで現地発生材料とか副産物だけで築造すれば、CO2が発生しない!

CSGダムすげえ!

ジオポリマーコンクリートは、従来セメント+水+骨材で構成されていたコンクリートを、アルミナシリカ粉体+アルカリ溶液+骨材に変えたもので、素材の構成としては粉体+液体+骨材(砂・砂利)と共通しています。(コンクリートメディカルセンターより引用)



深刻化する洪水被害対策(洪水調整)はもちろん、渇水対策、さらには発電!

ダム本来の機能である洪水被害対策渇水対策はもちろん。

当たり前のことだが、水力発電は発生CO2ゼロ

ダム築造に関わる発生CO2も限りなくゼロを目指し、さらに、そのダムを用いて作られた電力はカーボンニュートラル。

ダム、すげえ、である。

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結構前にバズったダムカレー。

https://damcurry.pw/what

昨日も改めて思ったが、建設の中でもとりわけ土木の悪いところは、「知られていない」だと思う。

今でこそいろんな企業や機関がYouTube作ったりブログをSNSで発信したりせっせとやってるが、どうにも「ついでにやってます感」が拭いきれない。

企業でやる以上、きちんと予算を立てて、ゴリゴリにやるべき。

くだらんものに予算を立てるくらいなら、今の10〜100倍の予算を情報発信に当てるべきだ。

片手間の情報発信では全然ダメだと思う。

今回実際に受講してみて得られる知識は本当に素晴らしいものだった。

しかも、コロナ禍、オンラインが当たり前になったおかげで、受講の敷居がすごく低くなった。

直前まで温泉に浸かってたりできるのだ笑。

「知られて」いれば、きっと世間の批判も生まれないのではないか。

なぜなら、国土強靭化することで災害を防いだ時の得られる便益額は投資をゆうに上回ることが研究でわかっているのだから。



生コンクリートもそうだ。

全然、知られていない。

もちろん、悪いところもあるけれど、いいところだってたくさんある。

「研究でわかっている」だけでは、足りないのだ。

学会の論文発表会とか、業界のパネルディスカッションなどその手の類のイベントに参加していていつも思う。

うちわ、なのだ。

誰々先生がどうだとか、すげえだとか、そんなの世間一般は気にしていない。

知らない。

どうでもいい。

テクノロジーは飽和している。

大切なことは、それらがきちんと利活用されることだ。

もっと晒されるべきだ。

クローズドにすべきじゃない。

オンラインなら、定員だって不要にしたっていいと思う。

こそこそやるようなもんじゃないから、業界内の情報はガンガン発信していくほうがいい。

今後も、この手のセミナーにはなるべく時間を割いて、その内容をなるべく問題のない範囲で発信していきたいと思った。



宮本充也

WEBセミナー中継中!

長岡生コンクリート