2021/09/02
【京都】「《排水スリット》ただ単に砕石だけを入れる案も有りましたが 飛び出すからイヤだってことで ドライテックに決まりました」吉岡商店・奥田建設

京都府京丹後市。「突然のドライテック受注」。車庫前の土間に勾配取れず真ん中に溝を作って勾配を稼ぎ、その溝にドライテックを打設。本来ならU字溝を入れてグレーチングだが金額と手間が掛かる。配合を検討し普段15mm砕石のところを20mm(粗め)とした。「0.25m3に命を駆けろ!」(吉岡吉光さん共有)
製造:吉岡焦点(担当:吉岡吉光)、施工:奥田建設(0.25m3)
水切りスリットの砂利散らかってない?
もう、いっちょ。
水切り排水スリットから、雑草わんさか繁茂してない?
僕はこの問いかけタイトルが好きだ。
まあ、それはさておき、水切りスリットに玉竜とか、砂利とか、オーソドックスな土間コンの意匠ではあるのだが、所詮土間コンは水を通さない、排水に苦慮するからこその、苦肉の策。
苦肉。
苦しい肉体の策。
(語源はそうなのかどうか知らんけど)
そんな苦しい肉体も若いうちはいいけれど歳を重ね孫もでき、そんな状況で肉体を苦しめてていいの?
肉体苦しんでない?
今回はそんな苦しい肉体を持て余さないようにドライテックが採用された。
「ただ単に砕石だけを入れる」
そんな案もあったそうだ。
だが、知っていたのだ、奥田建設は。
そんなだと、施主が将来肉体を苦しめることになる。
砂利が散らかる。
雑草が生え始める。
京丹後の吉岡商店と言ったらこの人、ドライテッカー吉岡吉光さんからの現場共有は非常にありがたい。
「やべえ、そろそろネタ切れるな」というタイミングで毎度寄せられるのだ。
本当に全国各地のパートナーに恵まれている。
ドライテックはそんな人々に支えられ急速に拡大している。
(そんな共有される現場を僕はせっせとブログとして記事に起こしている)
施工After。
0.25m3(大半の工場は0.5m3、或いは1m3以下は対応できない)を現場に届けた吉岡商店。
「0.25m3に命を賭けろ!」(吉岡広光)
脱帽です。
吉岡商店と取引できる奥田建設は果報者です。
羨ましいです。
知ってますよ。水切り排水スリットから砂利が散らかってたり雑草が繁茂したりしてるの。見たことありますよ
(引用:西央建部)
「土間コンをおしゃれに!目地に砂利や玉竜を!アクセントに!!」
そんなの、全て、まやかしです。
おしゃれ、とかじゃない、単なる苦肉の策です。
だって、土間コン、水抜けないから。
だから、嫌でも設置しなければならないのが水切りスリット。
で、そこが穴ぼこになっちゃって、歩いてる時に足引っ掛けたりとか困るから、仕方なく何かで埋めとこう、って、大変ネガティブな動機付けで「砂利」とか「玉竜」とかが詰められるのです。
詰め物です。
それを、「おしゃれに!」みたいな感じで説明を並べるのは、いかがなもんかと僕は思います、はい。
そして、その仕方なく入れるその「砂利」は散らかります、はい。
子供があちこちに撒き散らかします。
玉竜が生えるってことは、そう、あいつ、雑草もキチンと生えてきます、はい。
草抜き、草引き、草むしりに毎年悩まされるとです。
それを、「おしゃれに!」みたいなまやかしを見せるのは筋違いだと覆います。
ドライテックでいいじゃん、と。
でも、もちろん、土間コンの存在を否定する立場ではありません。
どんなにドライテックやオワコンが普及したからといって、土間コンが絶滅するとは考えにくい。
一方、アスファルト舗装は絶滅危惧種だと僕は信じておりますが。
で、「仕方なくスリット」で排水をしようって時には、そのスリット何で埋めるべきかって、そう、奥田建設さんのように聡明な施工業者なら、「ドライテックで埋めよう」とこうなるはずです。
だって、散らからないもん。
草も生えてこないもん。
吉岡商店の吉岡広光は名うてのドライテッカーである。
「15mmを普段ドライテックの配合に採用しているけれど、今回は特に水はけを要求されているし、スリットだから大量の水が一部分に一気に押し寄せてくる。20mmにして通常よりも空隙を確保しよう!」
とこうなったわけである。
すごいぞ、広光。
やったね、広光。
かくして施工奥田建設さんの要求は見事に満足し、砂利のように散らかりもせず、玉竜のように雑草が生えてくることもない、完璧な排水スリットが実現したのであった。
めでたしめでたし。
宮本充也