2019/06/02
【東京】「四谷三丁目駅の入り口は実は描いてます!」【打ち放し街角スナップ #4】

街の景観を彩る打ち放しコンクリートの建物。しげしげと睨むことはないそれら大半は実はお化粧を施しているのです。人によって変化する抽象的な打ち放しコンクリート。四谷三丁目駅の打ち放しご紹介。
四谷三丁目駅入り口打ち放しコンクリート
街角で見かける打ち放しコンクリートをしげしげと眺めてみよう。写真は地下鉄四谷三丁目駅の入り口。
勘のいい人ならすぐに気づく。また施工体験者だってわかるはずだ。
実はこれ、打ち放しペイントの技法で描かれたもの。型枠と型枠の重なった部分(目地)は実は「鉛筆で描かれている」って気づいた?
打ち放しコンクリートは現場で成形されるもの。
建築で言えばおよそ大半といってもいい。
打ち放しコンクリートは描かれたもの。
これが事実だ。
また、打ち放しコンクリートは偶然の産物と言っていい。
ドロドロの流動体生コンがいろんな環境変数にさらされながら現場に届く。
それは型枠の中に流し込まれる(打設される)。
締め固め、養生などを経て型枠ばばらされる。
その打ち肌は時々によって一つとして同じ表情にはならない。
人の顔に同じ顔がないのと同じだ。
そして不幸なことに人によって好みが違う。
これも、顔の好みが人それぞれ違うのと同じ。
・発注者(お施主さん)
・設計者
・現場代理人
・その他
それぞれにとって「いい打ち放し」「綺麗な打ち放し」の主観が異なる。
だから、万人を納得させる打ち放しってのはない。
これが時に建設現場において不幸を生み出す。
「こんなはずじゃなかった」
という意見の行き違い。
「こんな顔は好きになれない」
そのギャップを優しく埋めるのが打ち放しペイント。
動画の要領でコンクリートでは無い下地だって打ち放し風に再現できてしまう。
全国体験セミナー(生コンでいいことセミナー)開催中。
素人でももちろん。
建設関係者にとっては懐刀となるこの技術。
生コンポータルでは全国セミナーを随時開催している。
人によって好みが分かれる打ち放しコンクリート。
その溝を埋める懐刀。
打ち放しペイント。
その技術はもはや身近となった。
これからも街中の打ち放しコンクリートを紹介して行きたいと思う。
生コンでいいこと。
宮本充也