2016/07/13
「不安の解消方法」コンクリート診断IT戦略

わからないことって怖い。
知らぬが仏という言葉があるくらい、
知らないほうが安穏としていられることもある。
例えば、
住む家や利用している施設
「築40年以上で、実はいつ建ったか古すぎてよくわかりません」
ないだろうか?
場合によっては50年以上経過している構造物だってある。
「生まれる前からある」
それに対して、どう向き合うべきなのか?
・地震が来たら
・いつまでもつの?
・補強する必要ある?
・壊すのにいくらかかる?
・どうやって調べたらいいのよ
そうした不安を心の片隅にうっすらと持ちながら、
でも都合がわるいことだからできるだけ意識野に上らないように、
慢性的な不安をじとじとと抱えながら暮らしている。
そんなことはないだろうか?
これは建設にかかわらない一般の方だけの問題ではない。
実は専門家だってよくわからないことがある。
「家建てられる」
ことと、
「家どのくらいもつか知る」
ことは全く異次元で、僕たちの分野の言語で例えると、
「生コン創る知識」
と、
「コンクリートを健全に保つ知識」
が全く違う、ということに他ならない。
冒頭に示したような「不安」を抱えた人は、
「作る人」
に相談することが多い。
一般には、既に作った人とは「面識がある」し、「専門家だと思う」から。
ただ、相談される側は、あわてる。
「つくれるけど、保つ知識ないよぉ」
である。
例えば、
コンクリートの構造物の診断
という分野。
一般には超マニアックだが、徐々に認知が高まっているとはいえ、
未だにあまり知られていない
この分野はコンクリート診断士というJCIコンクリート工学会が実施する、
コンクリート診断士試験という資格試験をパスした人たちが担い手となっているが、
なかなか出会うことがない。
感覚としては北海道の山奥でヒグマに会う確率くらいだろうか。
専門家にとってもマニアックな存在(ほとんど生息していない)だから、
やっぱり専門家も「作る人→生コン屋」にこの手の相談をすることが多い。
・このコンクリート構造物は後何年くらいもつの?
・ひび割れあるけど大丈夫?
・見えない不安とかあったりするの?
という一般人も専門家も似たような疑問や不安を心の片隅に持っている。
こうした背景をここ半年当社長岡生コンは実体験として得てきた。
本当に偶然だが、当社には僕を含めて2人診断士がいる。
だから、そうした相談に対してある程度ちゃんと答えることができてきた。
本当に本当にみんな不安をたくさん抱えていて解消方法も持っていないんだな
と感じる。
診断士のいる生コン工場
GNN元気な生コンネットワークを眺めていると、結構多い。
だが、残念なことにその価値はあまり外部に発信されていないように思う。
「すぐわきに、すごく困っている人がいるのに」
役に立てていないことがあるということだ。
これは悲劇だ。
不安を解消できるスキルがあるのに、それが伝わらない。
ならば、僕たちは伝えようと思う。
IT戦略を実行している。
「生コン屋のコンクリート診断」
と銘打って、IT戦略を強化してみようと思う。
事業化して不安を解消できるようなパッケージをコンテンツとしてそろえ、
気軽に生コン工場にコンクリート構造物に関しての相談ができれば、
「あの建物、ところで実際本当のところどうなの?」
という不安を持ちながら寝ることが無くなる。
僕たちの「できる」が適切に「必要」に届くことこそが、
IT戦略の本質。
宮本充也