長岡生コンクリート

2016/12/17

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「ITで逆に必要な業界」 色合わせ・杉板・打ちっ放し

「ITで逆に必要な業界」 色合わせ・杉板・打ちっ放し

リピーターがすごく多い。

それが、当社RCトータルサポートの特徴。

インターネットの出会いの方が気楽。

そういったこともあるのかもしれない。

リアル世界だとどうしてもシガラミってものが付きまとう。

「友だちから生命保険を買うと後で面倒」

これに近い心理があるのかもしれない。


ITは気楽。

まだ、互いに仕事をした経験も薄いし、シガラミがないから、

「条件だけで判断できる」

というのがある。

下手に営業マンの人と親しくなってしまうと判断が鈍る。

営業マンにはこうした情に付け入る場合もあるからたちが悪い。

悲しませたくない

人の情というのは本当に素晴らしいものである一方、

弱点になるというのは世の中あまたある詐欺事件がそれを立証している。


これは個人的な購買活動だけじゃなく、組織的な購買活動にも言えることのようだ。

大手と呼ばれるゼネコンさんから「WEBを見たよ」といってお問い合わせをいただく。

出入りの左官工や塗装工でも「それにちかいこと」の提案があるものの、

コンクリートのプロじゃないから安心して任せられない「色合わせ」という技術。

WEB検索すると山ほどそれっぽいものが出てくる。

どれもこれも、「他社に比べて素晴らしい部分」をあげつらっているため、

判断材料に乏しい。

これは、実は、業界としても不幸なことであるということに気づいた。


業界(団体)

●●組合とか、○○工業会みたいな同業者が組織する団体。

これの存在意義は実は、

「判断材料(購買基準)に乏しい立場的に弱い消費者」

に、適正に価値の情報発信をすることだと感じ始めている。


「色合わせ」「コンクリート打ちっ放し」「杉板」「補修」


こんな感じで検索をすると、それこそ山ほどの結果が閲覧できる。

やっている僕たちもわかることだけど、

この手のサービスはとても属人的で、上手と下手がはっきり分かれる。

だから、

上手な人に当たるも八卦当たらぬも八卦

というギャンブル的要素が高い。

(だから、一度当社に注文をいただくとほぼ100%リピートしてくれる所以)


色合わせ補修

専業化している会社は少ない。

主に左官職人さんや塗装業者さんが片手間(サイドビジネス)として行っているから。

専業化しづらい理由として、市場が偶発的・不定形すぎる、というのがある。

つまり、

「業界がない」

ということになる。

ただ、業界がない、ということは消費者にとって、

「判断基準がない」

ということを意味する。

一体、どこからどうやって購入したらいいの?

である。


ITは情にほだされるリスクはない一方、

業界がない「いろあわせ」というフィールドは購買基準がないから、

ギャンブルを続ける不安が付きまとう。


このところ、ご縁があって左官系企業との接点が増えてきている。

左官の分野で非常に名うての、原田左官工業所との接点ができたのは、

フッコーを介して左官業における産業廃棄物の問題聞いたのが始まりだった。

隣接異業種であることは事実だが、

生コン業と左官業が接点を持つことはこれまでなかった。

きっかけは全く別だったけど、今「いろあわせ」というフィールドに業界を創る、

そんな動きが出始めた。


みんなにとって、「いろあわせ」というビジネスは本業ではない(場合が多い)。

だけど、「求められている」度合いや、実際の市場規模は、

肌感覚ながらも相当大きい(業界がないゆえに肌感覚になってしまう)。

消費者が適切に価値を比較し基準を見て安心して購買できるようにする。

これは、僕たちがやっていることがきちんと社会の役に立つためには、

僕たち自身が当事者として業界を創るべき。

不思議なもので、生コンと左官が出会ったことによって、

業界ができあがろうとしている。

日本独自の文化となった「打ちっ放しコンクリート」に業界を創る。

日本中の打ちっ放しファンを悲しませない取り組み。

そう定義することもできる。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士