2017/08/03
「僕たち生コン屋は打ち肌に責任を持たない」 施工不良・発生防止・打ち放し・色合わせ補修・コンクリート・補修

事後策(色合わせ補修)だけじゃなくて、
事前策(施工不良発生防止)も持っている。
なぜなら、僕たちは生コンのプロだから。
高度経済成長を支えるためには、
高度に分業化された産業構造が必要となった。
建設産業はその象徴的な産業だと思う。
僕たち生コン屋は生コンを納めて終わり。
10年以上前から材工といって新規事業で工事に着手するようになって、
いかに生コン工場と現場との関係性が希薄かを思い知ることになった。
一方、ポンプ圧送業や土工、塗装業者は違う。
日頃から建設現場の現場代理人と共にある。
朝早くから時には夜遅くまで。
施工を通して苦楽を共にしているから、
共有した時間が生コン業者と違って長い。
生コン屋であること。
僕は現場に行くととても、
「よそ者感」
を感じることが多いのだ。
なんか、来たぞ、生コン屋。
みたいな。
白眼視されるみたいな。
「時間通りもってくりゃいいんだよ」
「それ以上何も期待しないよ」
みたいな。
これは、被害妄想だろうか。
材料納入業者と施工業者には隔たりがあると感じる。
現場事務所に挨拶に行っても話題がない。
共有した経験が希薄すぎるからだ。
費やした時間が少なすぎるからだろう。
僕たち生コン屋は打ち肌に責任を持たない
それは事実である。
事実責任をとれない。
だからといって、
無関心でもいいということではないと思う。
無関心はもっとも恥ずべき姿勢なのだ。
僕たちは、モノづくりに携わっている。
ものづくりは全体最適を求めるべきだろう。
であるならば、
売ったら(打ったら)それで終わり。
後は関係ないもーん。
そんな姿勢は誠実ではない。
責任はとれない。
とるべきでもない。
ただし、関与はすべきだと思う。
より美しい打ち肌を創り上げるための知識やノウハウ。
僕たち生コン工場は持っていないだろうか?
長年培ってきた生コンクリートに関する知識。
役に立たないだろうか?
生コンに携わる人なら思うはず。
そんなことない。
きれいな打ち肌を作るための条件を知り尽くしている。
多くの現場で培ったノウハウがある。
本来はよりよいものをつくるために、
材料供給業者も施工業やも隔てる必要はない。
共にあるべきである。
そのためには姿勢を変えるべきだと思う。
現場の人たちと共にあるべきだと思う。
たまに顔を出すなんかよくわからない生コン屋
そんなポジションではなくて、
いつも頼りになってなんでも相談に乗ってくれる。
そんな存在でありたいと思う。
10年前から始めているRCトータルサポート。
コンクリート打ち放し色合わせ補修
僕たちがこの事業に寄せる思いはおおむねそんなところ。
事後策(色合わせ補修)だけじゃなくて、
事前策(施工不良発生防止)も持っている。
なぜなら、僕たちは生コンのプロだから。
ひび割れやジャンカが起きない生コン品質、施工方法、環境条件。
施工不良発生を最小限にとどめる方法。
それでも発生してしまった施工不良に対しても、
きちんとソリューションを提供できるネットワーク。
ただ、隠して、終わり。
そんな気持ちで色合わせ補修やってません。
生コン屋がやるべき理由はそこにあるんだと思っています。