2018/04/17
「ほかにやってるとこ知らないだろ?|打ち放し色合わせ」
※M. Hirayama(インストラクター)作。その場で魅せる
流動性の低い業界、打ち放し色合わせ。知られていないことが原因で多発する不幸。実際に色合わせってどんな仕事なの?打ち放しコンクリートの現実に迫る
打ち放し色合わせ。
聞いたことはある。
打ち放しコンクリートの表面に発生した各種不具合を治す。
(ジャンカ、コールドジョイント、ひび割れ、ピンホールetc)
けど、とりあえず知り合いにはいない。
WEBで検索してみるとまあまあヒットする。
けど、その人たちの正体もわからない。
いい人なのか。
悪い人なのか。
自分との相性の問題もある。
任せる仕事は数万、数十万。
1クリックという気軽さとは雲泥の差だ。
いい仕事をするのかしないのか?
※福岡市内でみかけたどこかの業者がした色合わせの打ち肌。本来の打ち放しコンクリートに見えるだろうか?
他人の作品にケチをつけたいわけじゃない。
ただ、色合わせという分野の流動性があまりにも低く、
実際に携わっている人たちの仕事も適正に評価されていない。
それが僕にとっては不満なだけだ。
いい仕事をしたらきちんと評価されて、
適当な仕事をした人にはそれなりの評価がくだされる。
それがいいことなんじゃないだろうか?
それが普通の在り方では?
「ほかにやってるところ知らないだろ?」
そんな不遜な態度でデタラメな仕事がまかり通っていいの?
情報が適正に流通していないことで多くの不幸が生み出される。
博多で開催された生コンでいいことセミナー。
参加者の方が、
「以前足元を見られて300,000円一方的に請求されたことがある」
そんな体験談を聞かせてくださった。
悲しいかな、これが色合わせの現実。
技術を大切にすることと、
情報を隠すことは同じではない。
そこを混同した一部の悪質な業者が、
業界全体のイメージを悪化させ、
さらに流動性を低くする。
そのために多くの不幸をもたらし、
沢山の打ち放しコンクリートが粗末な見た目のまま放置される。
そしてそれは社会の景色を悪化させることになる。
「この技術を知っていれば退職しなくても済んだ現場管理者を1人知っている」
セミナー参加者のまた別の方がおっしゃったこと。
使命感すら感じる。
※打ち放し色合わせ体験プログラム(博多)の様子
もっと、より多くの人たちに知ってもらう。
大丈夫。
素晴らしい技能者はそのまま素晴らしくさらに成長する。
そして社会から適正に評価される。
努力はその分だけ報われる。
それは打ち放し色合わせの業界にあっても同じこと。
生コンでいいことセミナーは主要6都市で毎月開催される。
その地道な活動は少しずつこの、
打ち放し色合わせ
という技能の認知を普及させていく。
そしてその技能者は憧れの的になっていく。
そして業界は発展をしていくだろう。
まちがいない。
この技能は困っている人にハッピーを届けられる。
不幸なことは、
できる が 欲しい に届いていないという現実。
情報の流動性の問題。
だから「生コンでいいこと」を標榜する僕たちは、
この技術の普及に取り組んでいる。
生コンでいいこと。
なんであれ不幸よりも幸福のほうがいいでしょ?
宮本充也
