長岡生コンクリート

2018/06/27

「二次製品工場での打ち放し色合わせ補修|打ち放し色合わせ」

「二次製品工場での打ち放し色合わせ補修|打ち放し色合わせ」

二次製品工場にもある「打ち肌の悩み」について教えてくれた南洲コンクリート工業の西さん(左)。そんなに多くないと思っていた二次製品工場の色むらや施工不良。実は結構悩みのタネだった



二次製品工場での打ち放し色合わせ補修

生コン工場に従事しているから、

コンクリートのことなら知っているというのは大間違い。

セメントコンクリートという分野の裾野は実に広い。

謙虚さを忘れてはならない。

改めて感じさせられたのは、

鹿児島で開催された「生コンでいいこと」セミナーでの一幕。


「補修でいい参考にならないかな」

ということで参加を決めたのは、

南洲コンクリート工業の西さん。

僕たち作り手にとっての「いいコンクリート」。

時として仇になる場合もある。

そんな意外な事実を教えていただくことができた。

それは黒光りした打ち肌について。



作り手の常識と見る側の常識

「黒光りしているコンクリート」

あなたはどう感じるだろうか?

もし、あなたがコンクリートに関して知識を有している人ならば、

「それは蜜実なコンクリートの証拠だね」

みたいな感じで評価を下してくれるかもしれない。

ただ、一般的に黒光り(あるいは黒い斑点)している部分は、

「汚い」

と断じられてしまうケースがある。


二次製品工場は生コン工場に比べて、

「きちんとした環境を整えた」

状態で生コンが型枠に打設され成形される。


比較的、「蜜実(高耐久性)」な製品ができやすい。


これが仇になって、打ち肌に黒光りした色むらが発生することがある。

これが、問題となるようだ。



技術を身につけておくだけで奥行きのある打ち肌

二次製品工場はそれほど大量に色合わせしない。

そんな風に思っていたけど西さん曰く、

大量に補修を迫られるケースもあるという。


これまで僕たちの常識は、

建設現場で施工不良を起こしたコンクリート打ち肌

が施工対象だったけれど、

工場の中で生産されるコンクリート

もその対象になるようだ。


全国でセミナーを開催しているが、

実は1番勉強になっているのは僕たちだ。

あらゆる地域のあらゆるコンクリートの実態に触れる。

それは、コンクリートをみるということではなくて、

コンクリートに携わる人との交流から得られるもの。


毎度新しいこと、知らなかったことに触れることはエキサイティングだ。


二次製品工場でも打ち放し色合わせの技術は役立ちそうだ。


まだまだあるぞ、生コンでいいこと。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士