2018/11/19
「#デコブロもすぐ汚れちゃうんでしょ? という【誤解】」

今や街中の景観を構成する重要なコンクリート 。意識して歩いてみれば、空や樹木などと同じくらい、それらコンクリート (もともと生コンだったもの)が目につく。ブスは三日で慣れる?本当?
ブスは3日で慣れる? 本当?
※こんな壁は10分も歩けばそこかしこに散見できる。
※こちらは土間コン。水はけがうまくいかず、カビが繁茂し表面は決してきれいとは言えない。
※5年、ないしは10年経過すればいずれのブロック塀もコンクリートもこのように変化する。
※スロープなんかだと刷毛引きにしたりしてさらに汚れやすくなる。また、手すり部分からはヘアークラックが発生してさらに見られない表面に変わり果てる土間コンクリート 。
ブスは3日で慣れるというけれど。
ブスが不適切用語であれば、
ブ◯
という現象が世の中にはあるようだ。
筆者の身の回りにはそのような現象に苛まれている方をついぞ見かけたことがないのでここからは想像でしかないのだが。
「ブ◯は3日で慣れるからブ◯と結婚しました。」
そんなのってありなの?
だったら、家のブロック塀とか土間コンクリートとかも、
「どうせ汚れる(ブ◯になる)から最初から汚くしてください。」
ってそんなお施主さんがいてもいいよね?
僕は見かけたことないですけど。
壁も、土間も、もちろん美しいほうがいいに決まっている。
美人は3日で飽きる。
「だからブ◯と付き合ってます」
そんな風に堂々としている男性に一度もお会いしたことがない。
みんな好きなのだ。
心の底から美しいものを要求している。
そして、コンクリート 。
壁も、地面も。
ブ◯に3日で慣れちゃだめでしょ。
その油断が日本の景色を台無しにしている。
そこかしこで見かけるコンクリートが汚いから。
だから、日本の景色がうすら汚れて見える。
そう言ったとしても過言ではない。
#デコブロというムーブメント。
※ブロック塀の表面をデコレーションする#デコブロ。日本の景色を再生する技術として注目されている。
※こちらはレイヤーを示した概念図。CBの上に下地左官を4mm程度施工してから、塗装を施していく。
#デコブロ男子
という言葉とともに古来の「色合わせ」という技術が普及を加速している。
打ち放しコンクリートに魅せる。
その技術がより身近になることで、
これまで埋もれていた色合わせのアーティストたちに光が照らされる。
打ち放しコンクリートへの愛着は日本独特のものがある。
・杉板型枠
・うづくり
・普通ベニア
さまざまな型枠の表面が転写された打ち肌に人々は美を見出す。
そんな芸術が日本の景色を変えていく未来。
#デコブロもすぐ汚れちゃうんでしょ?
頻繁に寄せられる質問の中に、この「すぐ汚れちゃうんでしょ?」がある。
これは、街中のコンクリートが数年であっという間に、
ブ◯になるから。
そう思われるのも仕方がない。
しかし、施工レイヤーにもあるように、
・トップコート
という保護剤が標準となっている。
つまり、無防備な土間コンクリートやブロック塀と違って、保護する層が設定されている。
だから、10年くらいならまったく問題ない。
(※保護剤、トップコートの品質によって耐久性はさまざま)
だから、誤解しないで!
お肌のお手入れをすぐにあきらめちゃうコンクリートではない。
最初からがっちり保護してある。
だから、日焼けや雨風からもしっかりガード。
#デコブロはいつまでたってもおきれいなんです。
きれいな#デコブロは好きですか?
まさか3日で飽きるなんて言わないよね?
生コンでいいこと。
宮本充也