2019/01/26
生コンが欲しい人はいない。いいものは売れない

元請けから車庫の補修を相談されて、生コンポータルにいきつく。 発生した打ち継ぎを消した施工。写真の箇所だけで約8万円。 「想定通りきれいになってよかった」。具体的に痛みを癒す。欲しいのはいいものじゃない。
生コンが欲しい人はいない
梁に生コンを打設している様子。https://arkilab.exblog.jp/26941037/
打設中に必ず懸念されるのが写真のような打継ぎという施工不良。施工管理に携わる人を苦しめる。
そもそも欲しがられる製品ではない生コン。
ばりばりのB to B製品。
法人取引。
必要材。
嗜好品と違って、
生コンが好きで好きでしょうがない消費者
というのは考えられない。
ビルや橋などインフラが整備されるに従い必要とされるもの。
「使わなければ成り立たない」
製品。
できれば「使いたくない」。
生コンの情報発信をする上でこの前提を忘れてはならない。
「使いたくない」
ものを調べる、ググる人は少ない。
バッグや帽子とは違う。
だから、基本疎まれているくらいの認識が必要。
鍵は「いいもの」ではなく、「痛みを癒すもの」であるべき。
打ち放しコンクリートの観点も同じ。
いい生コンでステキな打ち放しを作ろう。
そう思っている人は皆無。
だから、調べる人はいない。
困っている人がいたとして、
その人に自分たちができる価値を知ってもらう。
そうしなければ喜びを届けられない。
そのために、「いいもの」ではなくて、
「困っていること」
「具体的な痛みとそれを癒すための策」
についての情報訴求をする。
「知ってればやったのに」
B to B製品の情報発信に携わっていて身につまされる。
いいもの売れない。
いいものは必要とされない。
この観点を大切にして、
具体的にコンクリート(生コン)で苦しんでいる人に喜びを届ける。
生コンでいいことはものではなくこと(経験)。
生コンでいいこと。
宮本充也