長岡生コンクリート

2019/02/10

「#デコブロ なら【半額】になったんじゃないか?」

「#デコブロ なら【半額】になったんじゃないか?」

静岡県、集合住宅の入り口にあるモニュメント的な門柱です。 「建物の顔なのできれいにしたい」とのことで、特に問題のない門柱でありながらも補修(色合わせ、#デコブロ )を実施。 このサイズなら#デコブロ の方が安上がり(補修だけで約10万円の工事)。半額にはなったはずだ。



最初から描いちゃえ

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コンクリート擁壁としては及第点(左上)の仕上がりでありながら、「建物の顔」としての性能を要求される門柱。敢えて色合わせが施工された。



でも、ちょっと待てよ?

大変苦労して、

・ベース

・鉄筋

・型枠

・生コン打設

・脱型(だっけい)


までして、作り上げたモニュメント。


「建物の顔だから」


という理由で補修されちゃうくらいなら。

最初から、「描いちゃえば」よかったんじゃないの?

流石にご苦労されたお客様相手にそんなことは言えない。

でも、事実。

そんな理由で#デコブロ を選択する人たちは多い。



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こちらは実際に、#デコブロ (苦労することなく、ブロック塀を建て込み表面を杉板打ち放し風に仕上げた)した現場。



門柱に何を求めているの?

ブロック塀診断士の適切な助言や規定をきちんと守りさえすれば。

ブロック塀は非常に頑丈で安価な工法だ。


顧客は何を求めているか?

追われる工期に苦しみながら余計なコストをかけなんとか作り上げた擁壁とその達成感

だろうか?

そうじゃないはず。



生コン。

この製品を長年鬻いできていつも思うことがある。


「生コン打設に携わるみんな、大変そうだ」


なんだか、申し訳ないくらいだ。

「生コン以外にないだろ?」

そんな不遜な態度で僕たち生コン業が仕事を続けていたら。

きっと代替材が生まれた瞬間に不要となってしまうだろう。


生コンでいいこと。

それは、生コン業から需要家である建設会社に喜びを届けること。

それが、3Dプリンタによる施工だったり、

ICTやAIを用いた先進的な工法ならば、

僕たちはそれを積極的に取り入れていかなければなるまい。


いつまでも生コン産業が顧客に選ばれるために。

生コンでいいこと。

これからも、探し、見つけ、届けていきたい。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士