2019/09/27
「塗装屋さんだと知識がないから全然お話にならない」生コン屋さんの打ち放しペイント
「塗装屋さんと打ち合わせをしても知識がないから全然お話にならない、補修をやっている生コンポータルさんだと話が早くて助かるよ!」は現場監督さんのお褒めの言葉。「ただの補修屋じゃできない、生コン工場だから提案できる」。打ち放しペイントを生コン屋さんがやる理由(小松さん報告)。
生コン工場だから提案できる
打ち放しの建築案件ではよく及びいただく。主に担当するのは小松さん。現場にはとにかく頼られている。
型枠を外したそのまんま。それが、打ち放しコンクリートの魅力であり欠点。
こちらは杉板型枠を外した打ち放し面。
打ち放しの魅力であり難しい部分でもあるのが、「見る人によって評価はそれぞれ」という点。誰かにとって「いいもの」が誰かにとっては「よくない」が頻発する。
ただ塗装(覆い隠す)補修と、コンクリートを作っている人が素材を理解して施す補修、どっちがいい?
打ち放しコンクリートは特別だ。
・仕上げ材(意匠)
・機能材(強度)
を1度に求められるのだ。
通常仕上げ材は別の工程で担当される。
1.型枠の中に生コンが打設される
養生期間を経て型枠が外される(脱型)。
そして、
2.塗装(または左官) ※下地など厳密には何回かの工程に細分化される
の2工程だ。
一方、打ち放しコンクリート。
うちっ「ぱなし」の言葉通り。
打設、脱型。
以上、なのだ。
打ち放しは「やりっぱなしではない」。
打ち放しペイント駆け出しの頃現場の監督さんに教えてもらったものだ。
「打ちっ放しはやりっぱなしじゃない」
その言葉通り、世の打ち放しコンクリートの大半、いや、ほぼ全てはなんらかの「お化粧」つまり補修や審美的な施工(打ち放しペイントなど)が施されている。
その担い手の由来は、大きく2つ。
・塗装業者
・コンクリート専門業者(生コン工場)
いずれも、打ち放しコンクリートの自然な風合いを再現するために活躍している。
生コン工場が打ち放しペイントをやる利点。
生コン工場はその部材コンクリートの生みの親。
そのコンクリートがどんな状態で出来上がっているのかを知悉している。
ただ、隠すだけじゃない。
コンクリート主任技士、コンクリート診断士という有資格者も多く在籍している。
「塗装屋さんだと知識がないから全然お話にならない」
だから、この評価に繋がったのだろう。
ほぼ全ての打ち放しコンクリートに施されている打ち放しペイント。
あなたなら、コンクリートのプロにやってもらいたい?
それとも、ただ隠すだけでいい?
宮本充也
    