2019/10/04
「こりゃすごい!」コンクリートの補修・仕上げの【かんたん】ボカシ剤
なによりも「手軽」「身近」が求められるのがコンクリート補修の分野だ。住友大阪セメントから発売されている「かんたんボカシ剤」はそのニーズに見事に刺さっている。素晴らしい商品だ。
手軽・身近で置いとけるかんたんボカシ剤
写真手前側(左手)に無数に開いている穴はピンホールと呼ばれる打放しコンクリートで度々問題視される補修対象。
なんと、スプレー。古来、「身近」「手軽」といえばスプレーであり、ゴキブリをやっつけたろうって時に真っ先に手を伸ばすのもスプレー。そのスプレーをコンクリート補修に持ち込んだこの発想力には舌を巻いた。天才的だ。開発者に会ってみたい。
実験でモッコン(セパ穴)とその周辺にシュッとひと吹き。
乾くとこんな感じに目立たなくなっている。周辺のピンホールなどはほとんど跡形もない。
熟練の色合わせ職人への入り口として。
https://soc-tec.com/shop/products/detail.php?product_id=14
もちろん、高度な技術が必要とされる打ち放しコンクリートの色合わせには及ばない。
ただ、こうした手軽で身近な商品をきっかけとすることで、逆に熟練の色合わせ職人に光があたるってことがあると思う。
キャンバスと絵の具さえあればみんな絵が描けるから。
だから、ピカソやゴッホという人たちの才能は価値を帯びる。
敷居の高い伝統芸能がいつしか忘れられてしまうのは「身近」「手軽」ではないからだ。
お高くとまっていると市場と顧客から無視されてしまう。
発展もない。
その意味で、打ち放し色合わせというスキルはもっともっと「身近」「手軽」でなければならない。
身近で手軽であるからこそ。
だからこそ、熟練の色合わせ職人の価値はそれだけ高まる。
最高峰にはピカソやゴッホのようへむけられる尊敬と同様に名声が高まる。
出し惜しみしているとろくなことはない。
もっともっと世間に「打ち放し色合わせ」「補修」「打ち放しペイント」という価値を広げる必要がある。
そうすることで、身近なコンクリートに困っている多くの人たちに喜びを届けることができるのだ。
このスプレーが広がっていくことに期待したい。
こうした製品は新しい文脈によって認知される必要がある。
宮本充也
