2019/12/13
「黒子としてインフラを美しくする仕事」打ち放しペイント

僕たちは目立っちゃいけない。「え?これ補修したの?」と目をまんまるくしてもらえるくらいがちょうどいい。土木構造物や建築基礎のように人々を支えるインフラを黒子として美しくする仕事。それが、打ち放しペイント。
目立っちゃいけない打ち放しペイント
いつでもどこでも見かけることのできるコンクリート構造物。
これは、建物の基礎に用いられたもの。
一見なんの変哲もない。
なにか違和感感じる?
ドアップ。
まあ、普通にコンクリート。
なにを勿体ぶってるの?
実はこれ、全て施工After(打ち放しペイント)の写真。
こちらが施工Before。
生コンクリートの充填不足で施工欠損が生まれてしまった。
こちらも表面が剥離してしまっている状況。
施工Beforeのように打ち放しペイントでまるでなにもなかったかのように美しくすることができる。
そう、僕たちは目立っちゃいけないのだ。
コンクリート、特に生コンにはトラブルが付きまとう。
施工不良。
ひび割れ。
色むら。
天然原料生コンを現場で成形する以上不可避なトラブル。
その都度いちいち苦しんでたらみんなきっと生コンからそっぽを向いてしまうかもしれない。
「しかたないっすよ、生コンですから」
と居直るわけにもいかない。
僕たちが誇りを持ってお届けしている材料であり仕事なのだから。
これからも、黒子としてインフラを美しくする仕事を通して生コンでいいことをお届けしたい。
そして、そんな仕事は常に誰にも知られないところでこっそりやっていきます。
宮本充也