2020/04/19
【長崎】「杉板打ち放しは失敗しやすくなかなかお客さんに薦めづらいけどこれなら失敗しないからおすすめしやすいよ」
ブロック積みを杉板打ち放しに仕上げた現場(約20m2、3日)。「杉板打ち放しは失敗しやすくなかなかお客さんに薦めづらいけどこれなら失敗しないからおすすめしやすいよ」。数回リピート頂いているお客様からの声。打ち放し色合わせ。
杉板打ち放しは失敗しやすい
「杉板」「打ち放しコンクリート」がGoogle画像検索した結果画面。
いずれも見た目は高級感と緊張感のある美しい打ち肌。
お客様からの声にもあるように、
「杉板打ち放しは失敗しやすい」
これが現実。
そのため、その表現は打ち放しコンクリートの中でも最高級とされ、建設現場では最新の注意と技術が投入される。
それでも失敗してしまう。
半製品生コンクリートを現場で成形していく作業の難しさの象徴ともいえる。
施工Before。
わかるだろうか。
これ、実は打ち放しコンクリートではない。
ブロック積み用壁といって、コンクリートブロックを段重ねして作られる壁。
コンクリートブロックが組み合わされて作られるブロック積み擁壁は街角でよく見かける光景であるはず(出典:https://blog.goo.ne.jp/tameikiman22/e/af1213d14f4241df80610046443cedfb)。
その一見無味乾燥でつまらない見た目のコンクリートブロックを盛材料(モルタル)で被覆し平滑にしたのが施工Before写真となる。
その上に、「コンクリート色合わせ」という技能を施す。
施工After。
もう、これを見て「もともとブロック塀だった」と判断できるのは僕たちしかいない。
安価なCB擁壁がこのような高級仕上げ「杉板打ち放しコンクリート」になるのだ。
しかも、「絶対に失敗しない」というおまけ付き。
このため、繰り返しお問い合わせをいただくようになった。
打ち放しコンクリートをもっと身近にするためには
お客様からの声にもあった。
「失敗しやすくなかなかお客さんにおすすめしづらい」
という打ち放しコンクリートの現実。
これではこの素晴らしい価値は広く見出されることなく埋もれてしまう。
でも、実は打ち放しコンクリート色合わせという技法はそんなに敷居の高いものではない。
動画でもわかるように、道具と材料さえあれば一般人や初心者にだって敷居が低い。
ましてやプロ施工者にとっては「あって邪魔にはならない」技法ということができる。
「打ち放しコンクリートは難しい」
ということが一般であるのであれば、
「転ばぬ先の杖」
つまり、失敗してしまったときに自らチャチャっと治してしまえるようにしておく方がいいのではないか。
そんな趣旨から生コンポータルではコンクリート色合わせの全てを公開している。
生コンを、打放しコンクリートをもっと身近にする。
そのことで、世界の景色は変わっていくだろう。
打ち放しペイント(コンクリート色合わせ)はコンクリートの再生超寿命化で美しいサステナブル社会に貢献する。
宮本充也
