2020/05/31
【静岡】「困っている人を助けよう」打ち放し面にコンパネ(型枠)の傷が転写

静岡県御殿場市。手すりのあるスロープの壁で、打ち放し面にコンパネ(型枠)の傷が転写されてしまっい美観(見た目)が問題となる。こうした施工不具合もコンクリート色合わせで難なく解消。
打ち放しコンクリートの施工欠損はもはや問題ですら無い
手すりの壁は人目にも触れるからコンパネ(型枠)の傷が転写されるようなことも問題となってしまう。
以前から施工者からよく聞いた話。
「色合わせは特殊補修だから施工できる職人が限られている」
「不慮の施工不良に必要となるためなかなか探しても見つからない」
「幸運にも手配がついたとしても詐欺まがいの報酬を要求される」
実際15年くらい前からこの「色合わせ」という分野に着手したが杉板や特殊型枠のような打ち放しコンクリートは別として通用のコンパネ型枠なら素人でも取り組むことができる。
色合わせの概略を説明している動画。
これを閲覧しただけでも、道具や材料さえ揃えば簡単な色合わせなら自分でできる。
⚫︎色合わせ補修のプレゼン資料:https://docs.google.com/presentation/d/1lBAq2E_ZdofW1XyhSQZ_jETRFT58rq5b3ieex76wb6k/mobilepresent?slide=id.g1e5630e3ee_0_11)
WEBで詳細説明を受講することもできる。
その場合は色合わせ体験キットをあらかじめ郵送が送られてくる。
その道具と材料を用いながらWEBで自宅で色合わせを体験できる。
隠すを前提とした建設産業の象徴としての色合わせ
「色合わせは特殊補修だから施工できる職人が限られている」
「不慮の施工不良に必要となるためなかなか探しても見つからない」
「幸運にも手配がついたとしても詐欺まがいの報酬を要求される」
こんな施工者からの悩みの声が象徴していると思う。
建設産業は縦割り・階層の構造で取引関係「取る」「引く」が前提となる。
階層の上下、業種の違いには人と人の間に厳然と「壁」が存在し分離され区分されている。
高度経済成長下のように努力せずとも富や財が降ってくる環境下であれば同じベクトルを向いた協業が達成しやすい。
ただし、人口半減、経済縮小の局面では「取る」「引く」はギスギスしてくる。
搾取する、される。
困っている人(コンクリート施工欠損を起こしてしまった人)を助けよう。
ではなく、
困っている人から搾り取ろう。
それが、情報格差・取引関係を前提とした建設で実際に起きていたこと。
これが15年前色合わせに着手した頃に建設現場で横行していたことだった。
インターネットや企業間連携は従来の建設が前提としていたものを打破した。
情報は流動的であり、産業の透明性も確保することができた。
色合わせは特別な物じゃない。
施工の様子をホロで隠すようなもんじゃなく、動画で解放すべき誰にも求められる価値となった。
今、自分でも施工が可能となった打ち放しコンクリートの色合わせ。
また、高度なスキルを持つ人たちもインターネットで自らの価値を存分に解放するようになった。
そうした人々は「馴染みの色合わせ職人」として多くの顧客に頼りにされている。
打ち放しコンクリートの色合わせにも産業構造の質的変化が見て取れる。
もっと健全な産業にしていくことで有意な価値は埋もれることなく必要としている人のもとに届く。
宮本充也