2016/03/19
「美しいもの」
空が汚くて嫌い、
あんまりいないと思います。
伊豆に住んでいて、普段から豊かな自然に接している、
そんな僕でも、雄大な狩野川の流れや、
富士、箱根、天城、それら山の稜線、
見渡す大海原は、とても美しいと日頃から感じています
自然の美しさは否定しようもないもの
だから、僕たちはその美しさを守ろうとする
人々が暮らしていくために必ず必要なコンクリート
偉大なる自然、山河を削ることにより、
それらを加工・再生産・ブレンドすることにより、
できあがるのが、生コンクリート。
それは建設現場で型枠(鋳型のようなもの)に流し込まれ、
時が経ち、型枠が外されると、
岩のような肌を魅せる。
自然から生まれたものだから、
美しいに決まっている。
なのに、そうはならない。
できあがるまでに、多くの人の手が加わり、
それぞれの目線で作業が行われる。
一元的に完全管理する手法は未だ開発されていない。
今、僕たちにできることは、
1.一元的に管理する方法を業種の垣根を越えて創造する
2.出来上がった肌を、本来の自然の姿のように、再生産する
人は美しいものに常に憧れる。
時代を越えて愛される打ちっ放しは、
主に土木構造物に多く見られる。
人のためのコンクリート
土木構造物が、自然の美しさをたたえていたら、
それはとても有意義な活動だと信じています。
宮本充也