2016/07/25
「ぞっとする補修」詐欺師撲滅のために

「この先どうなっちゃうんだろう?」
自らの運命を悲嘆し、何をしていても元気になれないことってないだろうか?
寝ても覚めてもそのことばかりを考えて、
「はぁ・・」
ついついため息をついてしまう。
人である以上いろいろ起きるし、ハッピーなことばかりではない。
ふさぎ込んでしまって、やばい精神病?くらいふさぎ込む。
きっと誰にも経験があるはず。
バイオリズムと一緒で、調子よくうまくいっている後のその谷底は実に苦しい。
「俺っていけてるかも?」
という時間が長ければ長いほど、その後必ずやってくる谷底のインパクトは、
実に苦しい。
今でも忘れない「補修に関するぞっとした話」
僕たちがコンクリート補修(色合わせ補修)を事業として始めたころ。
「生コンメーカーが補修って新しいじゃん♪」
的なのりでガンガン営業しまくって、
実際にお客様からの反応もすこぶる良好。
ただ、僕たちは生コン工場なので、補修業として提案するためには、
「色合わせ補修業を生業にしているプロにアウトソーシングする」
ことがスタートだった。
うまくいっているときに必ず近づいてくるもの
詐欺師
これは詐欺師そのものが悪いのではなくて、
調子に乗っているときにはどうしても「心に隙」ができてしまう。
当時1,000m2を超える大型の補修案件を受注した僕にも、
その詐欺師
が近づいてきた。
「色合わせ(補修痕を消す)始めました」
当時20代だった僕は、そんな詐欺師からしたら、
「格好の餌食」
だったろう。
とかく補修というのは不定形なものだし、抽象的でもあるし、
こちとら「素人」という弱みもあるしで、
「これはかくかくしかじかでこのくらいかかっちゃうもんなんですよ」
と追加工事をバンバン請求され翻弄される。
こちとら初めての大型現場だし、
お客さんにはいい顔しちゃってるし、
「売り先と仕入先の板挟み」
の中でおぞましいくらいプレッシャーを受ける。
当時最初に設定した補修の予算原価を軽々と超過し、
仕入先からは、次から次へと追加請求が回ってきて、
販売先からは、「大丈夫なの?ちゃんと補修痕みえなくなるの?」とご注意を受ける。
そん時の僕たちは完全に素人であるため、
仕入先の補修業者(ここ最近悪評をあちこちできくようになった。名前は晒しません)にまんまと翻弄され、
赤字が、
100万
200万
・・・とだんだん積み増されていく。
はい、はっきり言って無間地獄。
この地獄は一体いつ終わるのでしょうか?
神様私を好きにしてください
という境地に達する。
やっぱり事業というのはそう簡単に成功するほど問屋はやすやすと卸してくれない。
その事業が魅力的であればあるほどそのリスクは大きくなる傾向にある。
お金が穴の中にどんどん吸い込まれていくような感じ。
結局はなんとかかんとかその現場は始末がついたのだけれど、
よくよく聞くと似たような事例はあちらこちらあるようで、
なんと悪質なことに、この手口で荒稼ぎをしている補修業者もあるようだ。
できることならこの場で名前を晒してやりたいくらいだが(笑)
そして、ITがなかったこれまでは、10年前のぼくのような、
「非常に困った補修に明るくない人」
はどん底のふちに立たされながらさまようほか術がなかった。
いくらかかるかわからない不安を旨に、食事ものどを通らないってあれだ。
その後、幸運なことに、たくさんの詐欺師にもめげず頑張り続けた当社は、
イキリペアデザインの伊喜さんと出会うことができ、
ITとGNN生コン工場アライアンスの連携を通して、
「二度と補修で悲惨な目に合う人が発生しない世の中」
を創造する夢をスタートさせた。
コラボは5年目を迎え歳を重ねるごとに倍倍で伸びてきた。
GNNの工場の周辺にいらっしゃる10年前のぼくと同じような人達が、
多く救われる世の中になってきた。
世直しである。
詐欺師というのはいつの時代にも必ず存在する。
真面目にまっとうにやっている人を食い物にしようとする人たち。
このような人たちは心の隙間に入り込んできて、弱さに漬け込んでくる。
これからの時代経済環境はさらに悪化し、その隙間はさらに増えることだろう。
そのスピードよりも速く僕たちは補修事業のGNN×IT展開を進め、
多くの人たちを救えるように頑張っていきたい。
それはつまり、
「自分と同じような境遇の人たち」
の役に立つことで結果的に、
「自分にとっても有益になる」
というビジネスの基本の原則になるのだろう。
宮本充也
※GNN第5回技術発表会 今年は11月18日金曜日@建築会館(メイン会場)
1.(AM蔵前橋会場)「GNN×日本コンクリート技術」共催プログラム 土木・二次製品・生コンで創る「建設業の未来図」企画(プレゼン・PD他)
1.(AMメイン会場)GNNワークショップ活動報告「新しい生コン業の創造」
(PMメイン会場)
2.基調講演「未来の混和剤」
3.国交省回収骨材使用禁止に関するパブコメに関するパネルディスカッション ※行政・大学・リサイクル関連団体・GNN・その他
4.IoTと生コン「プローブシステム」経産省IoT百選採択(?)進捗 GNNマシナリージャパン
5.日本コンクリート技術との合同大懇親会「飲みながら熱き技術論を語れ」
6.GNN活動報告(4編の発表予定)→低炭素(東伸)・暑中コン(寝屋川)・超速攻(あづま)・生コン産廃リサイクル(※スーパーサイクロン)
7.サブ会場プレゼン(今後募集)