2016/09/18
「困っている人の心理に立つ」いつ?いくら?新サービス開始

あなたが仮に建築現場の監督さんだったする。
その現場は打ちっ放しコンクリートで仕様が決められており、
現場を担当することが決まった時点からあなたは、
「げ、ババ引いた」
と思っていたとしよう。
なぜなら、打ちっ放しコンクリートは仕上げがないため、
施工品質がそのまま部材表面にあらわれてしまうから言葉悪いけど、
「ごまかしがきかない」
一発勝負となるからだ。
さあ、基礎打ちが終わって1F躯体の生コン打設の日がやってきた。
なんと困ったことに、生コンが予定通り配達されない。
クレームの電話をしてみると、
「いやぁ、渋滞で」
2層以上でコンクリートを打設する場合の許容打ち重ね時間間隔は、
外気温が25度を超える場合は、2時間以内と定められていて、
それはクリアしているけれど、スムーズな施工とは言えない。
きっと他の現場が終了したのだろう。
11時を過ぎたころから生コンの配達がスムーズになってきて、
こともあろうに今度は施工の方が追い付かないほど生コン車が来てしまうので、
生コン車を現場で待たせることになってしまった。
生コンは生もの。
現場で荷卸しされずに待たされている生コンの品質はみるみる低下していく。
それは型枠に打ち込まれる際にも顕著に見て取れる。
現場監督であるあなたは担当が決まった時に感じた、
「げ、ババ引いた」
を再度思い起こすこととなる。
さあ、型枠脱型(コンクリートが十分硬化した後に型枠を除去)の日がやってきた。
ほとんど神頼みの状態で祈っていた、
「無事になにもおきませんように」
という願いをあざ笑うかのようにコンクリートの表面が素顔を表した。
やつである。
コールドジョイントと呼ばれるこのラインは、
下層・上層コンクリートの打ち重ね時間間隔が長くなり、
一体とならずに不連続な面ができてしまう現象。
補修をすれば全く問題ないのだが、打ちっ放しコンクリートに求められる機能の一つが、
「自然な美しさ」
となり、髭を生やした偉そうな設計事務所の先生がかんかんになって、
「とりこわせ!!」
と怒鳴り散らすイメージが頭の中で膨らむ。
怒鳴られるだけならまだしも、お施主さんがこれを見た時に、
すごく悲しい顔をする
ことを思うと、あなたは居ても立っても居られない状態になる。
前置きが長くなったが、そんな心理状態の現場監督さんにとって、
当社をはじめとする全国各地にいらっしゃる、
「特殊色合わせ補修」
の会社は、いわば救世主になる。
「治せるのね?髭の先生に怒鳴られたり、施主さんを悲しませることがないのね?」
てな感じですがる思いであまたある会社のホームページを閲覧することになる。
そこには多くの会社が発信する膨大な情報があふれている。
如上の事情から、あなたはとても焦っている。
とても困っている。
ふさぎ込んでいる人が最も知りたい情報とはなんだろうか?
・品質の良さだろうか?
・職人さんたちの人がら?
・営業マンの態度か?
・それともその会社の歴史だろうか?
どれもこれも、違う。
焦りまくっている現場監督さんがほしい情報ではない。
ほとんどすべてのホームページにいえることだと思うけど、
「自分たちが書きたい情報ばかりを掲載する」
という罠にはまることがある。
困っている現場監督さんの心理を無視して自分たちのすごさを並び立てるのは実は、
現場監督さんを更に困らせることになっていることに気づいていない。
長くなりましたが、当社では新しいサービスを開始します。
くだくだ説明したり並び立てたりすることをいたしません。
製品トップページの最初に簡単なフォームに記載してもらうだけで、
・いつ
・いくらで
色合わせ補修を提供できるかお知らせできるプログラムをWEB上でスタートさせます。
しゃべりすぎる営業マンは売れない。
解っていることだけれども、ついついしゃべっちゃう。
相手がほしい情報を提供することが営業の勤めなわけだから、
お客さん:営業マン=8:2
くらいのしゃべる比率でいいはず。
IT戦略を標榜し半年たつけれど、
やればやるほど情報発信に関する原理原則を学ぶことができて、とても楽しい。
ここ最近は非常に好調で、2日に1件程度、「WEBを見て」の問い合わせが寄せられる。
ビジネスとはそれを通して社会経済を豊かにすることだと思うから、
困っている人や解決策を探している人に適切に情報を届けられるように仕組みを創っていくことも、
僕たちサプライヤーのとても大きな使命である。
辛い思いをしている現場監督さんのためになることをこれからも続けていきたい。
宮本充也