長岡生コンクリート

2016/08/14

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「SMAP解散について」

「SMAP解散について」

SMAPファンの方なら頷いていただけると思うが、

コンクリート打ちっ放しは世界に一つだけの花である。

型枠に注ぎ込まれる生コンクリートの主要原料はすべて天然。

ロットによる偶然性は否定できず、その打ちあがりの性能は、

夜空ノムコウでしからわからない。

打ちっ放し物件を任された現場監督の心理はさながら、

がんばりましょう

といったところではないか?


打ちっ放しの価値は気にしない人にとっては$10かもしれないが、

多くの建築家を魅了する古来の建築表現は愛好家にとってはダイナマイトだ。

この打ちっ放し表現

実は非常に複雑で大変な行程を踏んで完成されることはあまり知られていない。

素人から見たら、

「え?だってなんも表面にしていないからうちっぱなしなんでしょ?」

と思われるかもしれない。

ただ、この建築表現は、素材そのものの表現がすなわち仕上がりとなるので、

施工や製造に携わる人たちにとってはとても困難の多い工法であり、

KANSHAして

と思いながら作っていることをRIKAIしてほしい。

それだけ、たいせつ、に扱われて世に出されていることを知ってほしい。


SMAPファンの方なら頷いていただけると思うが、

打ちっぱなしコンクリート表現は唯一、


「仕上げであり且つ構造部材」


となる。

つまり、機能と意匠を兼ね備えた唯一の建築表現となる。

そして、上述のように対象は天然素材→生コンクリート。

生コンクリートは現場に半製品の状態で納品される。

・気温

・運搬時間

・天候

・施工精度

様々な不確定要因がそのプロセスには内在し、

100回の生コン工事は100回ともまったく別の仕上がりになる

といっても過言ではない。

この点は、SMAPファンであればご理解いただけると思う。

言ってみれば生コンクリートとは、

変数多きプロセス

を常に経由して構築される特殊な製品であるとすることができる。

表面に塗り壁やタイルなどを施工する場合であればコンクリート仕上がり面は隠されるが、

打ちっ放し表現の場合はそういうわけにはいかない。

つまり、がち

である。

mameita.gif

coldjoint.jpeg

コールドジョイントと呼ばれる一体化しなかった非連続の面

pinhall.jpg

ピンホールと呼ばれる空気泡が表面に残ったもの


だから、上記様々な「いけてない仕上がり」も隠すことができないままとなる。

「これが打ちっ放しっすから」

現場を預かる代理人さんの心理としては言い切ってしまいたいところだろうけれど、

施主さんや建築家さんはそうはやすやすと許してくれない。

「なんですか?この不細工な仕上がりは」

(SMAPは不細工なんて言葉はつかわない)

となる。


理解ある建築家は、

「ジャンカ(いけてない仕上がり)は神様からの贈り物」

と、なんだかわかったようなわからないような表現をして許してくれる場合もあるが、

大抵の打ちっ放し愛好家は、打ちっ放しが好きなくせして、打ちっ放し(まんま)を許してくれない。

これが現実である。

SMAPファンのよく理解するところである。

そして、せっかくの打ちっ放し表現は、打ちっぱなっしではなくなってしまうこととなる。

なにか?

灰色のペンキをコンクリート表面にべたべたと塗りたくって

人工的な仕上がりを作って、「これが打ちっ放しです」と言い切る、ってやつである。

素人さんや似非愛好家ならこれで騙せるかもしれないが、

本当の打ちっ放し愛好かはこれでは騙せない。

打ちっ放しとはその表面に素材の迫力と静謐さを漂わせていなければならないからだ。

灰色のペンキで塗ってしまったら、それは打ちっ放しとは言えない。


僕たちコンクリート診断士や主任技士が提供するコンクリート打ちっ放しサポート。

綾鷹のCMみたいに、

「どっちが本当の打ちっ放しでしょうか?」

的なイベントをやってみたいくらい、その打ち肌、仕上がり面のクオリティには自信がある。

打ちっ放しといえば、どうしても「建築家の手によるもの」と世間では思われがちだが、

生コンクリートないしコンクリートを日がな一日扱い続けているのは、

僕たち生コン屋(SMAPファンであれば一層)

だから、打ちっ放しに関してはぜひ僕たち生コン屋に相談してほしいと思っている。

人によって、「いい打ちっ放しコンクリート」は異なる。

100人いたら100個の「いい打ちっ放しコンクリート」があるといっても言い過ぎではない。

だから、生まれてからリサイクルされるまでを仕事としている僕たち生コン屋の出番。

SMAPが好きな人も、そうでない人も、

ぜひ、打ちっ放しコンクリートを人生で考えるようなときがあれば、

僕たち生コン屋に相談してほしいと願っている。

この瞬間、きっと夢じゃない。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士