2019/04/06
「門柱(擁壁)をメッシュ型枠で施工したらどうなる?」SMRCならたった1日

鉄筋コンクリートの終焉を告げる技術として期待を寄せているSMRC構造はエキスパンドメタルを残置型枠とした無筋コンクリート構造。重要構造物への適応は先の話かもしれないが、庭先の擁壁(門柱)に採用したらどうなるか?仮説を立ててみた。
smrcなら1日でL型擁壁が完成してしまうかもしれない
L型擁壁、門柱を現場で施工するには少なくとも5日から1週間以上の時間を必要とする。
L型擁壁が完成するまでのフロー。
要は、生コンが固まる(脱型できる)まで待たなくてはならない。
これが、擁壁施工の運命だった。
一方、SMRC構造の場合どうなるだろうか?
エキスパンドメタルを残置型枠として適応した無筋コンクリート構造がSMRC(Strupture of Mesh Reinforced Concrete)。
こちらはSMRCの柱。メッシュからコンクリートが多少はみ出る。
L型擁壁への適用を検討。
SMRC型枠(エキスパンドメタル)なら脱型の必要がない。
つまり、打設直後に次の工程に入れる。
SMRC型枠でL型擁壁の型枠をつくる。
生コンを打設する。
その上から左官下地を施工。
そして、仕上げ(色合わせペイントや左官仕上げ材などを適用)。
いっちょあがり。
つまり、1日で施工が終わる。
これ、地味にイノベーションではないか。
SMRC擁壁施工見学会開催。
今後SMRCの発明者半澤氏のご指導を仰ぎながらこの夢の工法の実現を進めたい。
まずはやってみる。
答えはやってみなければわからない。
デスクで唸ってても始まらない。
再来週、生コンポータルの敷地内での施工実験に向けて準備を始める。
世の中のL型擁壁(現場施工)がたった1日で終わるようになったら。
1日がかりだった土間コンがたった30分になるように。
1週間かけなきゃだった擁壁がたった1日になる。
生コンは、苦役じゃない。
僕たちが届けるのは、生コンでいいこと。
宮本充也