長岡生コンクリート

2018/07/24

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「消しすぎないで!」 水槽・補修・色合わせ

「消しすぎないで!」 水槽・補修・色合わせ

地元、故郷っていいよね。

反論はないと思う。

僕は地元を離れたことがないから、

いわゆる離れた人にとっての故郷的なものはわからない。

ただ、多くの人が故郷を愛しているし、

汚い話だが、

故郷に戻ると便通がよくなる

など言う、意味不明な現象が起きるくらいのようだから、

故郷ってものはきっとその人にとって特別なものなのだろう。

僕だって伊豆の国市が好きすぎるくらい好きだ。


生コン屋という業態は地産地消型だ。

セメントや化学混和剤を除けば、

原料の大半7割以上は地元の自然から採れた石や砂を使うのが一般的。

※原料調達が困難な場合船を利用して遠方から仕入れるケースもある

地元で生み出された価値が地元で消費される。

生コンに限っては遠く海を越えてイタリアのミラノで打設

なんてことは天地がひっくり返っても、

僕が生きている時代にはやってこないだろう。

やっぱ、生コン屋たるもの、故郷を大切にする姿勢が重要。


前置きが長くなったが、

GNNを通して日本中、世界中の関連技術を習得しているのは、

何のためかって、そりゃもちろん地元のお客様のため!

この本筋を忘れて根っこのないふわふわした利益至上主義に堕ちてしまえば、

きっと生コン工場はだめになると思う。

zimotokoumutenn.jpg

Before

zimotokoumutenn (2).jpg

After


今回の現場は地元の得意先様(もちろん生コンもご購入いただいている)から。

すごいニーズもあるもんだと感心した。

「消しすぎないで!!!」

写真は水槽の外部のコンクリート壁。

1枚目の写真はつまり打継といって施工不良の一つである。

普通の色合わせ補修なら、

「え?これのどこが補修なの?」

というくらい、まったく補修跡がわからなくなってしまうのだけど、

お客様いわく、それじゃだめ。


思い出は消したくない。

とか、そんなじゃなくて、

打継そのものはどんなに注意を払っても出るものはでるし、

適切な処置をしておけばそれは全く害のないもの。

だから別に隠す必要はないのだけれど、

でも、それにしてもちょっと目立ちすぎだよね、

なんとかならない?

というニーズ。


お任せください。

全国のあちこちのコンクリート打ち放し現場で多くの経験を積んできた、

GNNコンクリート補修

その経験は、生コンと一緒で地元で活かされる。

それにしても、

隠す必要ないけどちょっと目立ちすぎ

っていうのは何とも日本人的で素晴らしい。


グローバリゼーションで多くの価値の流動性が高まった。

ただ、それら価値に興奮し右往左往していては根無し草と一緒。

僕たちの寄って立っている土地は伊豆地域。

だから、何をするにしても、伊豆地域に還元されることを念頭に置くべき。

ITでは情報発信は世界中を対象にすることができる。

だけど、そこで得られた経験は、やっぱり愛する故郷に還元したい。

それが、生コン業のあるべき姿と信じている。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士