2018/07/24
「打ち肌技術提案」 打ち放し・コンクリート・土木・型枠・技術提案

建設現場では、
「技術提案」
といって、
図面とか特記仕様書に書かれている内容にかてて加えて、
「こうやると、もっといいよ!」
(安くなるよ、高品質になるよ)
という提案を評価する制度がある。
建設会社とは技術会社だから、
より高い技術を競い合うのが入札であるべき
ということで、
ただ単に安く作れますよ
だけではない、技術力を価格と同じくらい評価するための仕組み、
総合評価方式
が運用されている。
コンクリート打ち肌の仕事をやっていると、
「いかに打ち肌をきれいに仕上げるか」
をテーマとする多くの技術に触れることがある。
当たり前のことだけど、
「色合わせ補修なんてやらないにこしたことはない」
わけだから、
未然防止ということで打ち肌の仕上げをきれいにするための技術
を導入するということになる。
※ドイツ製大判型枠
※PERI Birchは商品名
こちらは土木の現場。
土木はそのコンクリート構造物のほとんどが、
「打ち放しコンクリート」
そもそも要求される性能が美観ではないため、
本来打ち肌の美しさは評価の対象外ではあるのだけれど、
このところ土木シーンでもコンクリート打ち肌は評価の対象となっているようだ。
ドイツ製の大判型枠が採用された。
技術提案としての加点対象だそうで、
・型枠くみ上げスピードの工場
・通常のパネコートよりも脱掲示の肌が均一でなめらか
・大判で強度が高い型枠であるためスパンを長くできるほか
ただし、
・打継部に手間がかかる
というデメリットも報告されていた。
僕たち技術を供給するものとしては、
こうした技術提案のネタについても日々磨きをかけていきたい。
きれいな打ち肌を作る技術が進めば進むほど、
色合わせ補修という存在は否定されることになるだろう。
だからといって、守りに入るのが正解だろうか。
土木・建築という分野のすそ野は非常に広い。
多くの技術者が多くの提案・開発を日々行っている。
常に最先端に自分たちのセンスを置いておくためにも、
今後も積極的に最先端技術を取り込んでいきたいと思う。
打ち肌に関する、
事前・事後の相談、どちらでも、僕たち「生コン」は受けられます。
お気軽にご相談ください。