2018/07/24
「目立っちゃいけない」 橋脚・耐震・補強・増し打ち・打ち継ぎ・補修・色合わせ

地元建設業者様から。橋脚耐震補強の増打ち、打継不良が発生、打継にそった0.2mm未満のクラックが発生。そもそも増し打ちする際、充填するために側壁に小さな開口部を作り充填をするため充填不足や打継不良が出やすい。写真箇所以外はかなりきれいな打ち上がりだったため、余計に打継が目立ってしまい補修することに。一式、約20万円
Before(コールドジョイント、ひび割れ)
After
あるよねー。
耐震(土木)関係者ならあるあるだと思う。
きれいすぎるから逆に目立つ。
すごく顔の整った美人だけに、
ちょっとした部分が逆に目立つ。
みたいな。
嫌いじゃない。
そうじゃない。
Beforeの写真。
全然あり。
普通はそうなんだけど、
たまに治すようにお問い合わせをいただくことがある。
そんなお客さまのためにも僕たちの技術は役に立つ。
地元建設業者様から。橋脚耐震補強の増打ち、打継不良が発生、打継にそった0.2mm未満のクラックが発生。そもそも増し打ちする際、充填するために側壁に小さな開口部を作り充填をするため充填不足や打継不良が出やすい。写真箇所以外はかなりきれいな打ち上がりだったため、余計に打継が目立ってしまい補修することに。一式、約20万円
自画自賛となってしまうが、
補修したなんてまるで分らない。
打ちあがって型枠を外された無垢な表情。
めっちゃ自然。
コンクリートに携わっていると、
目立っちゃいけないのがコンクリートなのかもしれない。
そんな風に思うこともある。
コンクリートは水の次に流通する材料であって、
人知れず人々の生活を守っている。
だから、
あんまり主張しないのがコンクリート
であるべきかもしれない。
「自分めっちゃ守ってます」
と主張するコンクリートは逆に変。
人知れずひっそりと基礎を支えていて、
3.11のような大災害において、
いかに人命を守っているかが再認識される、
その程度でいいのかもしれない。
土木構造物もコンクリート
素顔を見せているコンクリートが、
いかにありふれた世のなかの普通の景色を形どっているだろうか。
当り前の存在であるコンクリート。
その表情を守る仕事をしています。
生コン屋さんとコンクリート補修。
塗りたくりのお化粧とは違います。
僕たちはコンクリートの専門家。
きちんとコンクリートのことを理解したうえで、
大切な処置を施しています。