2018/07/25
「打ち放しに正解はない|部分色合わせ」

ほんの一部分だけが施工不良だったのに全面打ち放し色合わせをすることになったら本末転倒。やっぱり、必要なところだけ最低限の面積で「部分色合わせ」が強み
たとえばよくあるコールドジョイント。
わちゃ、一番目立つとこに出ちゃったよ。
そんなことがあったとする。
知ってる打ち放し色合わせの業者が、
「じゃ、全面塗りますね。」
たしかに綺麗な打ち放しコンクリートになる。
ただし、全てを覆い尽くす。
これは本来の技能。
打ち放し色合わせとは違う。
究極の打ち放し色合わせは、
部分補修
といって不具合箇所だけ見事に合わせる。
※Before
※After
とあるハウスメーカー。
外構の擁壁。
天端部分だけ不具合が発生。
さあ、全部治しちゃいましょう♪
これは、供給者の都合。
本来はそこだけ治す。
この技法、
実は昨日今日の技能者では身に付けることができない。
なぜか?
それは、一口に打ち肌といってもそれぞれに色が違うから。
そう、
打ち放しに正解はない。
僕はよくそのようにセミナーで説明するのだけれど、
つまりは世界に一つとして同じ肌が無いことを意味する。
それぞれがそれぞれに特別な打ち放し。
これが部分色合わせを難しくさせる理由。
高度な技術者はそれぞれの打ち肌の色を創る。
現場でその時の条件を加味して、
その色を創る。
そしてその部分だけを合わせる。
自然な打ち放しを再現する。
それはパネコートであったとしても、
写真のように杉板打ち放しや本実のような打ち放しだったとしても。
だから、全面塗っちゃいましょう♪なんてことがない。
必要最低限だけ手当を施す。
だからみんなハッピーになれる。
打ち放し色合わせ体験プログラムで習得できる技能。
それは全面打ち放しのそれだけど、
それでも手にする道具や材料は同じ。
打ち放し部分色合わせという技能体系の入り口には立てる。
それ以外に使う道具や材料はない。
※打ち放し色合わせ体験プログラム(福岡)の様子
生コンでいいこと。
全国で毎月色合わせ体験プログラムを開催しています。
宮本充也