2018/07/25
「きれいな打ち放しが好き|コンクリート色合わせ」

東京都にお住いの打ち放しフリークのお施主様から直接のご連絡。もともとそれほど不具合があったわけではないけれど、「きれいな打ち放しが好き」とのことで採用。車庫の中と外、1F部分が打ち放しになっていて「より綺麗になった」と喜んでいただけた
「きれいな打ち放しが好き」というご希望に応える
建築にそれほど詳しくなくても、
打ち放しコンクリート建築には憧れる。
特に日本では「打ち放しコンクリート」の人気は根強い。
わびさび文化からきているのだろうか。
自然を支配する西洋の考え方と対照的に、
日本は自然と融合することを好む。
打ち放しコンクリートは機能材であり仕上げ材。
型枠に打ち込まれたコンクリートの状態がもろに打ち肌に現れる。
自然素材の生コンクリートのそのままの状態。
その打ち肌はコントロールのできないその日その時だけの偶然の産物。
打ち放しコンクリート色合わせ体験プログラムのご来場者の方にも常に申し上げること。
「打ち肌に正解はありません。自信をもってやってください」
その偶然性に日本人は魅了されるのかもしれない。
※上Before 10年も経過していない。左官仕上げが施してある。下After 「より綺麗になった」とご満足いただく
リフォームにも人気「やっぱり打ち放しが好き」
残念なケースもある。
こうした打ち肌の再現をご存じない場合、
せっかく打ち放しコンクリートが好きで建てた建物なのに、
打ち肌の上から別の仕上げ材を塗布するまたは外壁を設置する。
そんなリフォーム。
当初の「きれいな打ち話が好き」という気持ちは時とともに忘れられ、
いつしか現実の「汚れた打ち放し」に心が折れる。
結果、打ち放しコンクリートだった形跡は跡形もない。
「昔は打ち放しコンクリートだったんだよ」
別のと材を塗りたくられたその建物をみて、
感慨深げに昔に馳せる。
「やっぱり打ち放しが好き」
ちゃんと言えるように。
僕たちの打ち放しコンクリート色合わせ補修という技術は、
「知ってもらえるだけで届けられる価値」
を常に磨いて「伝える」を行なっています。
生コンでいいこと。
「きれいな打ち放しが好き」
その気持ちを大切にしたいから。
宮本充也