2018/07/25
「知っていれば良かった|打ち放し色合わせ」

新築ビル階段室踊り場での施工。 階段室は壁構造の塊で、本体部分よりも複雑な型枠。そのため打継やジャンカが発生しやすい。また、本体外部壁よりも人の目線が非常に近く、内見や施主検査でも指摘されやすい箇所で特に気を遣う。 施工費用は6F建てのビルで階段室のほとんどに手を入れたため、およそ60万円。お問合せいただいた神奈川県内の建設会社さんから「違和感なく仕上がり助かった」とご評価
https://www.nr-mix.co.jp/rc/
恐怖の階段室
※Before 入り組んだ構造となるため、打ち放しコンクリートの中でも難易度が高い。管理者泣かせの階段室踊り場
※After 施工不良だらけで目線の高さのため目立っていた打ち放しコンクリートもこの通り自然な風合いに
RC建築の施工を経験または見たことのある人なら知っている。
階段室踊り場
とにかく入り組んでいて生コンの打設がしづらい。
そこが人目のない部分ならまだしも、
階段室踊り場はとにかく目立つ。
打ち放しに携わる人ならあるある。
屋上の方とか人目から遠い箇所の補修は手を抜く。
だって、見えないから、だ。
杉板の補修なんか階が高くなると次第に雑になる(笑)
建築で外装は仕上げが仕様になっていても、
内装の特に階段室なんかは打ち放しなんてことは結構ある。
別に仕上げとしての打放しではないとしても、
施工欠損はそれはそれで目立つ。
憧れの打放しというわけではないのに、
結果的に打ち放しの施工不良は人目につく。
そんなところでも問題なく治してしまう。
知っていれば良かったから知られているから良かったへ
今回は神奈川県。
この特殊補修のように見えるこの技巧。
実は特殊ではない。
日本全国どこでも身近に利用することができる。
北海道でも、
沖縄でも。
今後ネットワークのパートナーは、
「生コン屋さんとコンクリート補修」
というブランドをそれぞれのWEBで表示するようになる。
全国どこでも同様の品質を期待することができる。
今回のように不意の踊り場の打ち放し施工不良。
よくある、「知ってればよかった」は、
「知られているから良かった」
に変化しつつある。
生コンでいいこと。
宮本充也