2018/07/28
「非常に安価におさまった|打ち放し色合わせ」

神奈川県のテナントビルの改修工事。躯体にブロックで壁を後付した箇所を躯体の打ち放しの風合いに合わせた。 後からコンクリートを打設して壁を造作するよりも「非常に安価におさまった」。 下地左官はエコアンダーⅢを採用し、ブロックの目地が浮いてこないように処置。 左官含め三日間の工事で、費用は約20万円也
非常に安価におさまった
「ここに壁欲しいよね」
特に、改修工事とかリノベとか。
従来の躯体に手を加える。
レイアウトを変えたい。
そんなんだらけだ。
いちいちの壁。
がちで造作したら果てしない金額に登る。
鉄筋を組む。
型枠を設置する。
生コンを打設する。
関わる人員、
かかる時間。
「これじゃ、リノベじゃなくて新築した方が安いじゃん!!」
てことになりかねない。
そんな時にも打ち放し色合わせの技術は役に立つ。
10分の1くらいの費用感で打ち放しの壁を造作することができるのだ。
※Before ブロックを積んで壁を造作。このままだと「いけてない」
※After この壁がブロック塀だと断じることのできる人などいない。僕たちですらわからない(笑)
改修・リノベの強い味方「打ち放しコンクリート色合わせ」
時代はスクラップアンドビルドからサステイナブル社会へ。
建設も、0→1ではなく、今あるものをどれだけ伸ばすかへシフト。
かといって、リノベもリノベで構造物の追加などに関わる費用は膨大になりがち。
ブロックを積んで、色合わせ。
単純なことだけど、
間仕切り壁とかなら全然あり。
触り心地だって打ち放しコンクリートのそれとまるっきり変わらない。
費用は10分の1とかに収まる。
時代の文脈の変化に伴い、
建設も変化し、
僕たちの技能も変化する。
生コンでいいことも変化する。
培って来た70年産業「生コン」のノウハウは、
また別の形で社会に貢献する。
生コンでいいこと。
宮本充也