2021/04/09
《生コンビニ》「生コン屋さんに行けば1度になんでも手に入る。自社の置き場のように使える」生コン製造業支援パッケージ
生コンビニ《なまらん》企画で訪れた毛受建材(愛知県豊明市)でのミーティングではインターネットと企業間連携で拓かれた地域や枠組みに分断されない生コン屋さんのコミュニティを「生コン屋さんに行けば1度になんでも手に入る。自社の置き場のように使える」《生コンビニ》として定義する試みが議論された。
生コン製造業支援パッケージ
愛知県豊明市の生コン製造・毛受建材に行けば、施工者(あるいは上級DIYer)のニーズが全て満足させられるようになっている。
無論、生コン屋さんを訪ねる理由は生コンを買う。
その動線上に現場で必要な全てが凝縮されていたらさらに施工者らの利便性は増す。
資材ごとに、あっち行ったり、こっち行ったり、は解消される。
交通費や無駄な時間が発生しないようになる。
「トイレに行ったついでにそんなに喉乾いてないのにジュース買っちゃった」
トイレ(=生コン)
トイレは人間である以上、絶対に利用しなければならない、生理現象。
それと同じくらい、生コンは建設現場においてほぼほぼ「絶対に使わなければならない」からどうしても訪ねる(あるいは生コン車で届けてもらう)必要性が生じる。
その「絶対に利用しなければならない」生コン工場(トイレを利用するためのコンビニ)で現場のそのほかのニーズが満たされる。
毛受建材が志向する生コン製造者のあり方だ。
生コン屋さんに行けば天然化粧砂利が手に入る(https://art-gravel.com/)。
生コン屋さんに行けば「どうせ使う」カーストップが手に入る。
「どうせ使う」スペーサーブロック、「どうせ使う」ワイヤーメッシュやU字溝。
「必ず現場で発生する」残土を処分する。
処分した後の空の荷台にあれこれ乗せて現場に戻る。
制約条件の多い現場に直接ではなくて生コン工場にメーカーからのカーポートやウッドデッキを取り寄せておく。
一度に全て揃っちゃう。
あちこちいく必要がない。
生コン屋さんがあたかもコンビニのように「近くて便利」施工者の役に立つ。
どの生コン屋さんに行けば何が揃っているかがわかる。
それを、ブランド名「生コンビニ」としてパッケージ化する。
特設サイト生コンビニを作る。
全国各地の生コン需要家、つまり施工者にその情報を公開する。
コンビニマップみたいなもんだ。
施工者やDIYerは最寄りの生コンビニをすぐにチェックできる。
多様な決済方法を準備する。
忙しい施工者にとって「近くて便利」生コンビニ、「あなたとコンビに」生コンビニ笑。
そんな構想について番長毛受社長や上田工場長ととっぷり話し合うことができた。
そして、このあり方はそのまま生コン製造業支援パッケージとして、生コン工場に取扱プロダクトや市場を提供することにつながる。
生コン以外の事業の柱を無償で提供することができる。
「生コン屋さんに行けば1度になんでも手に入れることができる。自社の置き場のように使える」
コンビニのように便利な生コンビニ。
毛受番長をはじめ、この構想に積極的な生コン屋さんと始まる、生コンビニ構想。
このブランド「生コンビニ」はこれから多くの施工者やサプライヤー(プロダクト)が吸い寄せられてくることになるだろう。
これまでになかった全く新しい流通構造。
縦割り・階層とは無縁の生コン屋さんが市場にダイレクトにリーチするためのハブとして再定義される新しい産業構造。
辺境の有志らの連携で今新しい市場が創造されようとしている。
宮本充也