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2021/10/04

「情報発信で製造・施工・消費ラストワンマイルの創発を促す」(週刊生コン 2021/10/04)

「情報発信で製造・施工・消費ラストワンマイルの創発を促す」(週刊生コン 2021/10/04)

縦割り・階層で互いに分断・隔絶され不信や猜疑心に囚われて来た製造・施工・消費者は今インターネット(情報発信)を通じて創発に向かおうとしている。ものづくりは競争ではなく共創でより美しくなる。僕たちがやりたいこと。「情報発信で製造・施工・消費ラストワンマイルの創発を促す」(週刊生コン 2021/10/04)
(写真はWikipediaから引用)



製造・施工・消費ラストワンマイルの創発

生コンポータルでは各地の製造・施工ラストワンマイルがマッピングされている。

消費者(こちらも、ラストワンマイル)はこのマップを参考に主体的に施工業者に相談をかけることができる。

どことは言わないが、「ただマッチングさせるだけで仲介手数料を要求する」ネットブローカーと違って生コンポータルでは一切費用はかからない。

なぜって、生コンポータル(長岡生コンクリート)はどこにでもある普通の生コン工場(製造ラストワンマイル)だから。

「余計なコスト」を乗せられて僕たちのプロダクトが市場と顧客に届きにくくなるのは嫌だからだ。



考えてみれば僕たちラストワンマイルはこれまで長きにわたって縦割り・階層の産業構造で分断され続けてきた。

流通チャネルは多重構造だ。

資本力のある会社、あるいは国家をいただきにおいたカーストの中で僕たちラストワンマイルは底辺に位置付けられていた。

互いに競わされ、流通には不当なコストを乗せられ、僕たちラストワンマイルが作り出したプロダクトや工事が消費ラストワンマイルに届く頃には2倍3倍なんてザラだ。

主語が市場と顧客ではなく、サプライヤー側が主語となり、「どれだけ利益を得られるか」が最初に来る。

だから、消費者利益なんて口やHPでは綺麗事を並べ立てていたとしても結局は「自分がいくら儲かるのか」だけが関心事の会社ばかり。

縦割り・階層で分断・隔絶されて来たから、結局製造・施工のラストワンマイル同士を互いに信用していない。

取引とはよく言ったものだがその実は「奪う」「奪われる」関係性でしかない。

製造ラストワンマイルは当然「少しでも高く、ふっかけてやれ」という心理が働き、施工ラストワンマイル側は、「少しでも安く、競わせ、難癖つけて払わなくてもいいように」となる。

そんな関係性が生み出すものづくりが果たして消費ラストワンマイルに美しいプロダクトや工事を届けることができるだろうか。

事実として「その見積、大丈夫?」あとだしじゃんけんワークスではラストワンマイルの消費者に対する不当な悪行を暴くことに成功している。

⚫︎先週の記事1: 《食い物にされる消費者》「1平方メートルあたり8万円のぼったくり値(怒)」あとだしじゃんけんワークス



製造(生コン工場)・施工(業者)・消費(一般)はそれぞれにきっと善良な市民であるはずだ。

「人を見たら泥棒と思え」という立場もあるかもしれないが、少なくとも僕にとって身近な人たちのほとんどは善良な市民だ。

それぞれにそれぞれの職業や専門分野を持っている。

但し、既往の産業構造で分断・隔絶されてしまうと途端に善良な市民としての製造・施工・消費は互いに傷つけ合うようになる。

不信、猜疑心に駆られ、互いから少しでも奪おう、奪われないように注意しよう、となっていく。

それが僕自身がこれまで21年間経験してきた建設・生コンのリアルだ。


現実問題として僕は現在の建設・生コン産業が前提としている産業構造(カースト、ヒエラルキー)には限界を迎えているように思う。

⚫︎先週の記事2: 《仮説》「生コン車のドラムの中でスラッジケーキは混和材に変化するのではないか」

例えば今やSDGsやら脱炭素やらは誰もが巻き込まれるトレンドとなっている。

ただ、僕の見立てでは現行の産業構造はその要求に対する回答(アウトプットとして脱炭素コンクリートの流通)はできないと考えている。

硬直化した産業構造の底辺生コンラストワンマイルでは「独占禁止法適応除外(カルテル)」「1時間半の壁(JIS A 5308)」が鎖となって脱炭素コンクリートの製造なんかまず無理だ。

それは誰もがその必要性に異論を挟まない再生骨材コンクリートが流通していない歴史が立証している。

縦割り・階層で分断されたラストワンマイルは自由に羽ばたくことはできない。

人は結局誰かに強制されて動くのではなく自ら主体的に信念を持って動くから素晴らしい仕事を果たすことができる。

現行の縦割り・階層ではラストワンマイルが自由な発想で自由な仕事を生み出すことができない。

限界に来ている。

「創発」という言葉がある。


創発」とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として現れること。 物理学や生物学などで使われる用語「emergence」(発現)が語源で、自律的な要素が集積し組織化することにより、個々のふるまいを凌駕する高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象あるいは状態をいいます。(コトバンクより引用)


僕は夢想している。

現行のヒエラルキー、カーストを前提とした機械的な産業構造ではなく、創発を促す生命体のような産業構造であればきっと脱炭素・SDGs、市場や顧客(世界)が求めるニーズに応えることができるのではないかと。

エヴァンゲリオン的に言えば人類補完計画、PSYCHO-PASS風に言えばシビュラシステム、攻殻機動隊なら地球統一ブロックみたいなもんか。

SFや仮説で語られるそんな創発を生コン・建設産業に生み出すことはできないのだろうか。

3年前にティール組織に強く影響を受けた僕の建設・生コン産業に立てた僕の問いだ。



例えばインターネット(情報発信)という現代のテクノロジーは製造・施工・消費ラストワンマイルにとってのニューラルネットワークとすることができる。

辺境で自己組織化に向かう細胞としてのラストワンマイルが頭脳(中央集権)の指図を待つまでもなく環境変化を感じ取って細胞分裂(アウトプット)を生み出すような産業構造。

特定の全体構想(中央集権)に指揮される必要はない。

細胞(ラストワンマイル)が世界(市場と顧客)がささやく声に応えるように成果を生み出していく。

創発を前提とした産業構造。

僕たちラストワンマイルは縦割り・階層・ヒエラルキー・カーストでこれまで長いこと互いを傷つけあってきた。

結果、ものづくりを支える産業構造には軋みが生じ限界を迎えている。

機械的パラダイムではない、生命体パラダイム(ティールパラダイム)がOSとして実装された産業構造(ハードウェア)でなければSDGsや脱炭素コンクリートは絵に描いた餅として終わってしまうことだろう。


返す返すも、ラストワンマイルの一人一人は善良などこにでもいる市民だ。

(誤解されないように断っておきたいが決してあとだしじゃんけんワークスはラストワンマイルを傷つけることを意図してはいない。全く逆に意図がある。)

そのラストワンマイルが現行の産業構造でつながり合うとなぜか不信・猜疑心で互いを傷つけあってしまう。

僕は製造ラストワンマイルとして善良な市民としての施工・消費ラストワンマイルを傷つけたくない。

互いに尊重し合い、思いやりを前提とした、そんなものづくりへ向かいたい。


「隣人を尊重し、自分はやりたいことをやる。意図せず互いは良くなる」


これが、創発なのだと思う。

絶対の安心・安全を前提とした関係性を全てのラストワンマイルが築き上げることのできるような産業構造を志向したい。

理想論だろうか。

綺麗事?

それでも、僕は、この世界に生を受けた生命体の1つとしてこの理想郷に向かって走り出したい。

ラストワンマイル世界の細胞の1つとして。

非力な個人かもしれないが、理想を追い続けられる生き方ってとても生きやすい。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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