2020/04/05
「ネット小売と出会うまで」365日欠かさず3本ブログを書いて4年と1ヶ月目に起きたこと(その3)

「実際に購入するのは誰か?」知人や知り合いではなく市場と顧客を冷静に分析した結果伸び始めた生コンポータルのPVや問い合わせ数が2019年に一服。市場と顧客を構成する最後のピース「一般人・施主」への挑戦が始まる。
その2:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/10003653412.html
生コン屋さんなのに施主・一般「BtoC」
チャートは生コンポータルの2014年2月1日から現在に至るまでのユーザー数(PVとほぼ比例)の変遷を示している。
まったく情報発信に力を入れていなかった2014年2月〜2016年2月末までは真っ平ら。
2016年を過ぎたあたりから右肩上がりを示していることからもわかる。
ブログ毎日3本以上を始めたのはまさに2016年2月1日からだ。
たまにぴょこんと100人くらいユーザー数が跳ねているのは1ヶ月に1回のペースで発行されているNR Timesのメルマガ配信。
「生コン屋さんが情報発信」は当時とても珍しいこととされていた。
ただ、それも、2017年以降は基礎PV数が1000単位となり埋もれるようになっている。
その2でも触れたように、ブログ毎日3本に加えて、FAXDM構成とともに実行した見学会(施工者とのリアルな交流)は見事に奏功しグラフでも分かる通り2019年手前くらいまでは順調な成長を続ける。
FacebookなどへのWEB広告も相まっていい勢いでPVは伸びた。
一転、2019年には踊り場を迎える。
投入しているアクションは変わらない。
基礎活動、ブログ毎日3本に加えて、見学会告知のFAXDM配信、見学会で施工者との接点を増やす活動。
透水性コンクリート(自然と人が調和するコンクリートテック)という新しい価値が市場と顧客に届くために必要な、
⚫︎生コン製造者
⚫︎施工者
への情報発信はそれぞれ功を奏した。
NR Timesや生コンポータルという生コンに先鋭化した情報発信ツールとアライアンス活動(元気な生コンネットワーク)を活用し日本中の前向き積極的な生コン工場との接点を作る。
そのことで、特殊コンクリートとしての透水性コンクリートの供給に協力してくれる全国の体制が構築された。
白石建設、毛受建材、野方菱光をはじめとした未知の挑戦を共に歩んでくださった生コン工場各位には感謝しても仕切れない。
(お名前は数え上げ切れないが多くの生コン工場の方々にこの活動は支えられている)
またFAXDMで告知された見学会にわざわざ参加してくれる施工者のおかげで施工体制も確立されていった。
数は少ないけれど「新しいもの」に抵抗を感じない勇敢なパートナーとして生コン製造者・施工者の方々。
次第に供給体制は盤石となっていく。
日本中どこでも0.5m3から価値が届く供給インフラ。
日本中の大地を再生するための準備は整った。
透水性コンクリートの全国供給・施工体制。
一方、PVは2019年にピクリとも成長しなくなった。
なにかが足りない。
市場と顧客を構成するピースとしての、製造者・施工者に加えたもう1つの最期の因子。
イノベーター理論といって新しい付加価値(例えば透水性コンクリートのような)が当たり前になっていくまでの変遷を概念図として示したもの。
(出典:https://www.onemarketing.jp/lab/btob-marketing/innovation-theory_195)
生コン製造者のイノベーターはすでにある。
施工者のイノベーターもすでにある。
市場を構成する最後の因子。
施主・一般のイノベーター
製造・施工のイノベーターから供給される価値を実際にお金を払って購入する施主・一般というあまりにも分野が広すぎて抽象的で捉え所のない人たち。
最後の砦。
これまで、生コン製造者・施工者それぞれへの情報訴求は一定の成功を収めていた。
ただ、まるで意識していなかった領域(セグメント)。
施主・一般。
実際に完成品をお金を出して買う人々。
とるべき次なるアクションは一般・施主のイノベーターへの情報訴求、そして発掘。
結果的に2019年は言ってみれば最も抽象的なセグメントへの情報訴求のために試行錯誤を続けた1年間だったと言っていい。
チャートから見ても分かる通り、2019年は完全な踊り場。
そして、2020年になって再び成長軌道に接続している。
2020年3月に再び成長軌道を始め、先週初めて10万PVを突破し、今や短期館で11万PVを突破した。
そこでなにがあったのか?
しかるべき努力(ブログや見学会)としかるべき時間(4年と1ヶ月)がもたらしたもの。
ネット小売(流通のイノベーター)との運命的出会いを果たすのはPV踊り場をかこっていたそんな2019年の出来事だった。
モノタロウ、エクスショップ、そしてホームセンターなど多様な小売との接続(BtoC)が最後のピース「施主・一般」にリーチするための最後の因子となる。
(つづく)
宮本充也