2020/12/28
「下の土壌に水が溜まってボウフラが沸くの?」庭ファンに寄せられた質問に勝手に答えるシリーズ#1

質問「工務店提携の外構屋さんに確認してもらったところ、下の土壌に水が溜まってボウフラがわくことがあるからやめた方がいいと言われました。そんな話は聞いたことありますか?ドライテック施工経験のない業者さんなので、やりたくないだけかもしれませんが。」
(トップ画像出典:https://fumakilla.jp/foryourlife/143/)。
下の土壌に水が溜まってボウフラが沸く?
庭ファンに寄せられた質問に勝手に答えるシリーズ#1「ボウフラ沸くの?」
庭ファンQ:工務店提携の外構屋さんに確認してもらったところ、下の土壌に水が溜まってボウフラがわくことがあるからやめた方がいいと言われました。 そんな話は聞いたことありますか? ドライテック施工経験のない業者さんなので、やりたくないだけかもしれませんが。
庭ファンA:うーん、苦しい言い訳ですね。 水はたまらないです。 、、、水がたまるところには家を建てるのはかなり地盤的に厳しいですし、危険なので土壌改良などが必ず行われています。 申し訳ないのですが、やりたく無い理由探しの言い訳に、私は聞こえます。
シリーズ開始の理由。
日頃から目線の違いをいつも感じる。
庭ファンに寄せられる質問の群れはほとんどはコンクリートも、地盤工学も、見たことも触ったこともない一般の方々からのもの。
(たまに、一般人に対してマウント取りたがりの勘違い似非技術者が長文で場をしらけさせているが)。
そこでは、いかに素行の悪い施工者(プロ)に一般人がいいように言いくるめられているかがよくわかる。
生コンポータルの目線はやはりBtoBになってしまう。
プロの施工者や製造者らに透水性コンクリートの普及に関して役に立つ知識の提供をメインに活動している。
日に3本以上もの記事を更新しているにもかかわらず、それら価値はBtoCにはなかなか伝わりにくい。
専門用語で語られるブログはBtoCにはブラウザバックの対象となるのだ。
そのため、インターネットやSNSを見渡してみると未だに透水性コンクリート《ドライテック》の価値が曲解して伝わっていることを見かけることがある。
エクステリア・庭関係で圧倒的な視聴率を誇るYouTuberは庭ファンのようだ。
特定のメーカーに阿るのではなく、あくまで中立な立場で一般ユーザにエクステリアの情報提供をしている。
一報、生コンポータルは特定の価値(コンクリートテック)の発信者であって、一般の方々からしたら「どうせいいことしか言わないんでしょ?」というバイアスで見られてしまう。
いかにクレームを公表したり、ダメなところをせっせと説明したって、そこは埋まらない溝なのだ。
それなら、庭ファンに寄せられた質問にプロの視点からきちんと答えることが、BtoC分野で適切な知識や情報を広めるきっかけになるのではないか。
そんな着想から、このシリーズを(勝手に)始めることになった。
この活動が、見えない壁や階層で情報や人々の交流が寸断されてしまっている建設外構・エクステリア産業における情報の流動性の向上に貢献できれば幸いである。
ボウフラは沸くのか?
⚫︎参考記事: 「蚊(ボウフラ)の発生要因を断ち切る効果があるの?」側溝(排水設備)・滞水・枯れ葉・土砂・目詰まり
⚫︎参考記事: ボウフラが発生する原因とは?ボウフラの退治方法と予防対策
ボウフラ発生に関する非常にわかりやすい記事があったので紹介しておく。
水たまりに、蚊は卵を生みつける。
バケツや植え込みの水溜りなど、ちょっとした停滞水に蚊は1回に200個の卵を生みつけるのだそうだ。
「下の土壌に水が溜まってボウフラがわくことがあるからやめた方がいい」
その施工者に問いたい。
蚊は、どうやって透水性コンクリートの下地にほんの少しの停滞水があることを突き止めて、水を通すための空隙をせっせと入り込んで(内部は迷路のような構造になっている)、危険を冒してまで下地にちょっとだけたまっている水の中に卵を生みつけるのか。
洞窟のような複雑な空隙の中をなんとか地面までたどり着けるほどの知能が蚊にあるとする説なのか。
そして、ワンチャン運良く下地にたどり着いて停滞水に卵を生みつけられたとしよう。
ただ、下地は地面だ。
舗装されていない地面だ。
停滞水はいつまでもそこに留まってはいない。
せっかく生みつけられた停滞水もすぐに乾いてしまう。
かわいそうなボウフラ。
それでも、その施工者はボウフラが湧くとそう主張するのだろうか。
乾いても沸けるボウフラは立派な発明だ。
STAP細胞だ。
もし、それが事実だったとしたら、素晴らしい知見を持ち主の施工者なので、地球平和のために直ちに施工をやめて生物学の世界で活躍してほしい。
それが、その施工者の使命だ。
にしても、庭ファンの指摘しているが、「やりたくない理由探しの言い訳」もこれほどとはひどい。
本来であれば、その会社名と担当者名をインターネッツに晒してやらなければ許せない。
知らないことは調べるのがプロだ。
ろくに調べもせずにその場を言い逃れようとする施工者はインターネッツのこの時代すぐにバレる。
素晴らしいことだと思う。
こうした地道な活動を通して、少しでも産業の風通しが良くなることを願う。
しっかり頑張ってる人(製造者・施工者)に光が当たらない業界では日本の景色は美しくならないと信じているからだ。
もしこちらに表示されている製造・施工者さんとの協議の中で「これはちょっと納得できない」みたいなことが発生しましたらどうか一報お知らせください。
中立な立場として間に入って円滑な協議ができるよう努力したいと思います。
宮本充也