長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2022/09/08

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「蚊(ボウフラ)の発生要因を断ち切る効果があるの?」側溝(排水設備)・滞水・枯れ葉・土砂・目詰まり

「蚊(ボウフラ)の発生要因を断ち切る効果があるの?」側溝(排水設備)・滞水・枯れ葉・土砂・目詰まり

宮本さん、僕のイメージなんですけど、雨水の排水溝って、

流水してないんで結構砂が溜まったり、

現場によっては、落ち葉が溜まって虫がわいたりして、

掃除とかが面倒くさいイメージあるんで、その辺もアピールしていけたらいいかもですね!(あづまコンクリート工業墨田清田郎)。



雨水の排水溝って滞水している?

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あまりにも当たり前になっている「地面は水を吸い込まない」舗装という常識。

舗装は大地に蓋をするため、雨水をコントロール(統制)するために写真のような排水溝(排水設備)を設置することによって敷地の外に排水を行う。

このところの大雨でクローズアップされているのが排水設備の想定を上回る雨量による冠水

透水性コンクリートが普及することで期待されるのは大地が100年前のように何にも覆われていない状態を再現することで排水設備への負担を軽減すること。

大地本来の機能「水を地下水系や植物の根系に還元する」を蘇らせること。

そのことでヒートアイランド現象の抑制・ゲリラ豪雨抑止、ひいては冠水被害の防止を期待する。

そんな物語が透水性コンクリート普及には込められている。

でも、その道のりは遠いようにも思える。

また、戸建て住宅の施主がその決断をしたとしてもさながら「ハチドリのひとしずく」のように小さく限定的な試みのようにも思われる。

もっと即物的ですぐに得られる効果。

それが、「虫の発生源を断つ」という機能。


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透水性コンクリートのグループに投稿された「2代目まさつぐ」の異名をとる墨田清田郎氏のコメント。

排水設備を軽減することで得られるのは「コスト」だけでなく「害虫」対策

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⚫︎参考記事: 「材料は《高い》のにどうして《安い》駐車場になるの?」土間コン vs 透水性コンクリート

透水性コンクリートにすることで得られる効果としてよく引き合いに出されるのが「排水設備」を軽減・あるいは廃止することができるということ。

そのことで一次的には「コスト」が抑えられる。

例えば写真の現場で仮に通常の土間コンで施工し排水側溝を設置していたとしたら、排水側溝の分だけ費用と時間が嵩むということがわかっている。

一見それだけでも透水性コンクリートを舗装として採用することにメリットがあるように思えるかも知れない。

ただ、忘れてはならないのは生活が始まって5年10年後の話。

排水溝というものはしばらくすれば当然「詰まる」

枯れ葉や土砂などが堆積して滞水する。

そこには当然水が常態的に溜まる

そう、もうお分かりのように、皆さんが大嫌いなボウフラ(蚊の幼虫)が生育するための環境がこうして整備されてしまう。

排水溝(排水設備)は蚊の温床。

「庭でBBQなんて新築するときの淡い夢だったよね」

である。

排水設備が過大であればあるほど蚊はわんさか繁殖する。

一方の透水性コンクリートは「水がたまらない」


蚊は1回の産卵で100個から多いと300個ほど卵を産み付けるといわれています。つまり1つの水が溜まっている場所で大量のボウフラが孵化する可能性があります。

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(出典:https://fumakilla.jp/foryourlife/143/);


降雨は舗装に遮られることなく大地に浸透していく。

通常舗装とともに設置される排水設備がないから、水が溜まってボウフラが繁殖するということがない。

だから、通常の土間コンクリートやアスファルトで舗装された庭よりも俄然蚊の発生が軽減される。


蚊の発生要因を断ち切るコンクリート オワコン

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蚊の発生要因である水たまり自体の発生を防ぐことができるのがオワコンだ。

オワコンは透水性コンクリートの一種で、内部に無数の隙間を持っており空気や雨水を自由に透水させることができる。

目詰まりにつていも枯葉などは当然詰まる原因とならず、5年や10年というスパンでみてもほとんど心配にならない。

それだけ無数の空隙が内部にあり、しっかりと目どまりの原因となる物も地面に流すことができるのだ。(隣地が畑であったり、堆積物が降り注ぐ地など特殊な事例は除く)


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オワコンは、ただ透水性を持つコンクリートという特徴だけではなく、DIYでも施工することができる生コンクリートだ。

通常の生コンクリートと言えば、液体のように非常に多量の水分を含んでおり仕上げなどにかなりの技術を求められる。

しかし、オワコンは上記画像の通り泥団子のうような状態をしており、これを上から軽く圧を掛けることによって施工することができるのだ。

その施工の簡易さは下記動画の通り。


実際のオワコンを施工する場面だけを見ると「撒いて→均して→踏み固める」の手順でDIYできる。

決して特殊な技術や機会は必要なく、ホームセンターで手に入る物で施工できてしまうからすごい。


DIY施工する際も施工の手順が簡素化されており、ブリーディング待ちなども無いため1日で施工することができるのだ。

蚊シーズンである夏場を迎える前に朝からオワコンDIYをして、蚊の発生を防ぎながら夕方にはオワコンの上でBBQを楽しむなんてこともできる。



排水設備を設置しなくても済むオワコンであれば滞水(水たまり)がないからボウフラも発生しない。

だから、蚊も繁殖できない。

夏の度にかに悩まされているのなら庭をこの機会に眺めてみよう。

どこかにいつも水が溜まっている場所ない?

なるべく蚊の好む環境を除去することはお庭で快適にBBQの第一歩となる。




宮本充也

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宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

オコシコンとドライテックの違い
オワコンとオコシコンの違い
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