2019/07/12
「がんばろうコンクリート」1級造園施工管理技術検定に合格します pt.3

造園の勉強を始めてからなるべく時間が空いた時に植物園(公園)を訪ねるようにしている。ふと気づくコンクリートの認知度の低さ。大地を再生するのはコンクリートだ。「がんばろうコンクリート」
隙間の多いアスファルトとコンクリートの対決
新宿御苑の新宿門。時間を見つけると植物園でさまざまな植物を見学するようにしている(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/1pt2.html)。
雨に濡れる7月の新宿御苑。
ふと見かけた看板にコンクリートの認知度の低さを理解する。UPで見てみよう。
雨水が染み込むようにすき間の多いアスファルトを使っている。それ以外の記述には全く問題がない。その通り。
植物や自然に歩み寄ろうとしているコンクリート。
意中の素敵な女性(植物や自然)がいる。
どうしても彼女の気を引きたい。
だから、彼女のことを真剣に知るためにいろんな努力をする。
彼女はどうありたいのか。
どんなことに興味があるのか。
どんな時に落ち込んだり喜んだりするのか。
コンクリートの僕は真剣に考えてあちこちの自然公園を時間を見つけては訪ねる。
それは彼女のことをきちんと知るためにだ。
彼女にとってふさわしいコンクリートになるために。
日夜努力している。
なのに、どうだ?
彼女はそんな僕のことを歯牙にもかけずにアスファルトに夢中だ。
以前ならまだしも今やアスファルトは石油精製の過程で発生する残渣ではない。
生成技術が発展している。
残渣(アスファルト)なんか発生しないのだ。
化石燃料をじゃんじゃん燃やしてわざわざ作っているのだ。
このSDGsの時代に!!!
アスファルトの野郎め。
彼女がそのことを知らなければがっかりするだろうな。
「え?あなた、わざわざ残渣をつくって地面を覆ってるの?」
って。
いい気味だぜ。
でも、僕はそんな汚い手は使いたくない。
堂々と彼女にコンクリートの強みを伝えたい。
こちらを振り向かせたい。
そうさ、今はまだ舗装といったらアスファルト。
事実日本の地面の95%はアスファルトに覆われているのだから。
わかってる。
だけど、彼女にとってコンクリートのほうが合ってるって僕は真剣に思っている。
コンクリートは石油からではなくて、山河を削って再加工することでできている。
それは認める。
ただ、その性質は自然由来さ。
さらに、残コンや解体ガラといって副産物を再利用する技術も日夜発展している。
もちろん、「すき間の多い」は僕にだってできる。
そのすき間は有機物じゃなくて無機質(コンクリート)だから永遠に君に水を届けるよ。
有機物のすきま(アスファルト)は溶けたり潰れたりしてなくなっちゃうんだ。
知ってた?
コンクリートのすき間で地下水系は再生し、豊かな湧水は取り戻される。
いいさ、今はアスファルトと一緒にいなよ。
僕は今猛烈に君のことを勉強しているよ。
9月1日は学科試験さ。
絶対パスしてみせる。
そして、見事1級造園に合格したら。
その時は約束だぜ。
1回でいいからデートに付き合ってくれよ。
僕のこと、少しでも理解してもらえれば、アスファルトのことなんか忘れちまうさ。
本当さ。
がんばろうコンクリート。
宮本充也