2019/09/14
【静岡】「排水要らないし、アスファルトだとたわんじゃうので」変電所入り口厚み200mm

静岡県沼津市高島変電所。大型トラックが出入りする変電所の出入り口を新規に作りなおす工事。採用理由は「排水要らないし、アスファルトではたわんじゃうので」
製造:長岡さくら工場、元請:岳南建設、施工:リードブル(2層200mm)
透水性コンクリートなら「排水要らない」
重車両も往来する変電所出入り口に採用された透水性コンクリート打設Before。こうして生コン車に乗って現場に届く。
施工風景。一輪車で材料が搬入されレーキで均されプレートで転圧仕上げ。本日は前回1層目(100mm)を施工した上に2層目(100mm)の施工。
厚さ管理はこのように写真で記録され発注者に提出される。
施工After。通常の設計(アスファルトや水を透さ無いコンクリート)とは違って、真っ平らで排水設備が極端に少ない。
排水要らない。絶対たわまない。
先日の台風15号でもその威力が示されたように、舗装そのものが排水設備だから排水要らない。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_852.html
そして、日本の舗装の95%がアスファルトであるため、一般には「舗装はたわむもの」というイメージが根強いようだが、
絶対にたわまない。絶対に。
これ、建設技術者でも疑う人がいる。
「そうはいってもたわむでしょ。少しはわだちになるでしょ?」
としつこく質問するむきもある。
本当に、絶対に、ガチで、たわまない。
わだちにならない。
その理由は、アスファルトは石油製品つまりゴムの仲間だからたわむし轍にもなるけどコンクリートはガラスの仲間つまり無機質なのでたわまない。
たわまないかわりに割れる。
だから、割れないように厚みをそれだけ確保するようにしている。
絶対にたわまない。
まじで、リアルガチでたわまない。
轍(わだち)は石油製品アスファルトの宿命であり、コンクリートは似て非なるもの。
こうしてコツコツ毎日施工実績を重ねています。
一旦日本に出来上がってしまった舗装=アスファルトはなかなか分厚くて硬い岩盤。
思考停止が気楽っちゃ気楽。
何も考えずアスファルト。
その現実に全国の生コン工場や施工者とともに果敢に挑戦しています。
今日も、明日も、透水性コンクリート。
宮本充也