2020/07/04
「どんな格好で施工してんの?」《靴コレクション》2020【夏】

「足元を見る」。足元とは常にその人がらや環境を反映する。透水性コンクリートの施工は簡単だ。それを証明するために《靴コレクション》と題して今回は施工中の足元にフォーカスした。これさえ見れば「ああ、やっぱ透水性コンクリートって施工が簡単なのね」を実感していただけるはずだ。2020年夏。
足元で判断「ああ、やっぱ透水性コンクリートって施工が簡単なのね」
コテで均している彼女の足元はスニーカー。
通常生コン(土間コンクリート)打設の履き物は「長靴」と相場が決まっている一方、透水性コンクリートの現場ではそんな重装備を見かけることはない。
(出典:https://onojuken.com/blog/?p=743)
生コンとは液体(流動体)状の材料だ。
飛び散る。
埋まる。
だから古来生コン(土間コンクリート打設)には長靴やニッカポッカが標準とされてきた。
その土間コン打設の景色が今一変しようとしている。
転圧前の生コン(透水性コンクリート)の上をスニーカーで歩いている。
プレート転圧(ベニア)の足元も普通の運動靴。
普通に、運動靴。
さらに人類は新しいステージを予兆するような出来事に遭遇することになる。
長靴ではなくて、運動靴、スニーカー、までならある程度は予想できた。
さあ、あなたはこの衝撃に耐えられるだろうか。
クロックス(サンダル)。
なんと、サンダルで施工している強者がいた。
もし10年前、土間コン打設の日に若い職人がこの姿で現れたら親方に折檻されていたことだろう。
「現場なめんな」である。
インターネットの現代。
ますますファッションは多様化を極めそのうち、
⚫︎下駄
⚫︎ハイヒール
⚫︎裸足
なども登場するのではないかと窺われる出来事が今土間コン最前線で起きている。
もはや靴ですらない。
⚫︎参考記事: 「今度は裸足で仕上げ?!」北陸【富山】のあづまコンクリートの透水性コンクリートでは必ずなにかが起きる
100年後の人類はこれを当然のこととして受け入れているのだろうか。
自動車というものが開発されたばかりの時代の人々にとって現代の光景はどのように映るのだろう。
それと同じことなのかも知れない。
「もはや靴ですらない」という世界。
足元を見る。
今回透水性コンクリートという次世代の土間コンを予見する工事現場の足元にフィーチャーして見た。
足元にフィーチャーする。
透水性コンクリート《靴コレクション》2020夏。
さあ、次はどんな履物が登場するのか。
靴という概念は100年後にも通用しているのか。
宮本充也