2020/04/13
【埼玉】「まっ平(水勾配をつけない)で排水路を設置しないため」240m2を6名で7時間施工

埼玉県加須市。水勾配をつけない(舗装を真っ平らにしたかった)、排水路を設置しない。唯一実現できる方策として透水性コンクリートを採用。なんと、240m2もの大規模をたった6名で7時間で完了させてしまった!(フッコー中込さん報告)。
製造:渋谷建材、施工:生コンポータル直営(240m2、100mm厚、6名、7時間)
大規模施工も少人数で1日で終わらせる透水性コンクリートの施工性
施工Before。
手前矢印の箇所は前段で駐車場スペースとするために施工された。
⚫︎参考記事: 【埼玉】「新築に水を刺すようだが冷蔵庫や洗濯機よりも大切なこと」草むしり・ぬかるみ
施工スタート。
カーポート下部分から施工開始。
生コン車が直接乗り入れできないため一輪車で材料を搬入。
⚫︎敷設
⚫︎均し(トンボ、プラゴテ)
⚫︎転圧
と進む。
こちらは転圧の様子。
写真は特注で作った幅広プレート(プレートコンパクタ)はプレートマーク(凹凸)が付きづらく転圧作業も捗る。
広い箇所になれば写真のように生コン車が乗り入れて直接荷下ろしができるため、一輪車搬入がなくなる。
だからこその240m2もの面積を1日で挑戦できるのだ。
施工After。
通常の土間コンの場合想定される、
⚫︎水引き待ち(ブリーディング)
⚫︎金鏝仕上げ
が無いため、明るいうちに全ては終わり撤収となる。
プロ施工者であればこの価値は言わずとわかるはずだ。
従来の土間コンクリートではこうはいかない。
透水性コンクリートこそ「小能く大を制する」
生コンポータルが大企業や大手発注機関への営業を一切やめてしまったのは4年前に遡る。
「組織人には決裁権がない」
それが、民間に舵を180度切った理由。
組織では前例踏襲というルールがあり、新規製品の採用を決定することに対して負圧がかかる。
「失敗でもしたらお前の責任」
下手を打つと出世に響く。
そんなルールだから伊豆の山奥の生コン屋が持ち込んだ案件など相手にもされづらい(だからといって皆無だったわけではなく、当時採用いただいた勇気ある個人の皆さんは皆さん僕たちの大切な恩人たちだ)。
インターネットで民間への情報発信に転身した。
4年以上かかったがようやっとネット流通らとの協業も始まり、DIYの文脈もあいまって好調な普及が始まっている。
そして、気付く。
透水性コンクリートは小能く大を制する。
⚫︎敷設
⚫︎均し
⚫︎転圧
といった単純工程であるため、
「4m2も1000m2も基本的には同じ」
そのため、全国0.5m3(4m2程度)分から供給可能な生コンポータル(全国の生コン工場アライアンス)は大規模案件でも当然対応可能ということになる。
日々の報告で当然のように上がってきた今回の施工現場。
240m2をたった6名で7時間で完了。
このことの凄さを忘れず、今多くの生コン工場や施工者が支えてくれることに感謝し、これからはさらにもっともっと大きなフィールドで活躍していきたい。
それはそのまま、台地に蓋をせず、自然と人が調和する世界の実現につながっていく。
宮本充也