2020/04/09
【鹿児島】「火山灰による目詰が高圧洗浄で復活」2年前に施工した透水性コンクリート

鹿児島(桜島)のような地域では透水性舗装は目詰まりするから結局意味ないと考え違いを起こしていないだろうか。透水性【コンクリート】の場合目詰まりはするけど目つぶれは起きない。だから、回復可能。「2年前に施工した透水性コンクリート火山灰による目詰が高圧洗浄で復活」。
⚫︎参考記事:やったぜ!【鹿児島】木田組から出荷77m2透水性コンクリートをシンケンに納品
火山灰で目詰まり起こしても簡単に回復しちゃう
Before動画。
ご当地は火山灰ふりしきる(あるいは生コン工場であるため粉塵も普通より多い)環境。
「数年経つと目詰まり起こして結局水たまりになるんでしょ?」
物知り顔でこうした質問を寄せてくださる方々のイメージは100%透水性アスファルトのそれ。
確かに透水性アスファルト(共同住宅の駐車場などによく採用されている)は数年経つと水たまりができる。
そのイメージを知っているから、透水性コンクリートも「同じ穴のむじな」と同一視する。
実はそれ真っ赤な(?)誤解。
透水性コンクリートは目詰まりは起こすけれど、目つぶれが起きない。
よって仮に目詰まりによって透水性が失われたとしても回復可能となっている。
施工After。
ケルヒャーのような高圧洗浄機さえあれば透水性コンクリートの場合たとえ目詰まりしたとしても回復可能なのであった。
鹿児島の生コン工場の環境でも水たまりができず回復可能なのだ。
ここまで過酷な環境でも大丈夫なのだから日本全国どの地域でも同じことが言える。
じゃあ、アスファルトだって回復できるんじゃないの?
実にいい質問です。
そんなあなたの質問を待ってました。
結論から答えましょう。
「アスファルトは回復しません」
なぜか?
それはアスファルトは目詰まりも起こすと同時に「目つぶれ」も起こす。
これが、理由。
目つぶれ。
目が詰まったものならつまりものを取り除けばそれでOKなのだが、目が潰れてしまったらこんどは回復できない。
水が抜けない。
水が溜まる。
それが、「数年経つと目詰まり起こして結局水たまりになるんでしょ?」というイメージの根底にある。
アスファルトとコンクリートは一般には似たようなものと認知されているはず。
一般の方がよくアスファルトを指して「コンクリート」と言っているのを見かける。
大人気なく毎度「アスファルトですけどね」と訂正をするようにしている。
実は、コンクリートとアスファルト は全然違う。
似て非なるもの。
アスファルトは石油製品であることはよく知られているところ。
石油製品を他にあげると、「プラスチック」「ゴム」などがある。
プラスチックもゴムも高温にさらされると溶ける。
荷重がかかるとたわむ(アスファルトで言えばわだちという現象)。
これが、透水性アスファルトにも起きる。
つまり、高温(紫外線)などで溶けたり、タイヤの荷重(輪荷重)でたわんだりする。
そして、目が潰れる。
目が潰れてしまった透水性アスファルトは水を永遠にとおさない。
コンクリートはたわんだりしないの?
もう1発きましたね、いい質問。
アスファルトがたわむのだから、似たようなコンクリートだってたわんだり溶けたりするんだろ?あ?
的な質問。
よくぞ質問してくださいました。
結論をお答えしよう。
「コンクリートは溶けたりたわんだりはしない」
アスファルトが石油製品だとするならば、コンクリートは大雑把に言ってガラス(Si)製品。
「西日に30年照らされて溶けた窓ガラスって聞いたことありますか?」
これが、セミナーなどで寄せられる質問に対する殺文句。
すぐに納得してもらえる。
ガラスは溶けない、たわまない(想定以上の荷重がかかればたわまず割れる)、脆性(ぜいせい)物質。
ガラスの仲間である透水性コンクリートは溶けないし、たわまない(想定される荷重に耐えられるだけの厚み100mmを設定する)、だから目詰まりは起きない。
透水性能はだから恒久的。
永遠に水を通し続ける。
「2年前に施工した透水性コンクリート火山灰による目詰が高圧洗浄で復活」
木田組の故・佐藤専務とともに施工した透水性コンクリートは今も10年後も木田組の繁栄とともに水を通し続けます。
宮本充也