2020/11/24
【山梨】「帰ってきた《名取伸治》の快進撃が始まる」#2 試験施工

名取伸治が帰ってきた。山梨県で独立起業し今は昔からの友人たちと力を合わせてインテリアやエクステリア工事業を営んでいる。苦しかった透水性コンクリートの時代を知る男名取伸治が帰ってきたシリーズ。#2は試験施工の模様。
製造:富士生コンクリート(担当:井上智幸)、施工:Ns.BANDE(担当:名取伸治、4m2、100mm厚、3名、30分)。
⚫︎参考記事: 【山梨】「帰ってきた《名取伸治》の快進撃が始まる」Ns.BANDE・庭コン・エクスショップ
施工動画
早く雨が降らないかな!
施工Before。
すでに何件か問い合わせが寄せられていて、でも一度も施工したことない状態(丸腰)はいやだ。
名取伸治はとにかく慎重な男だ。
狙った獲物は確実に仕留める。
子供の頃からの習性に素直に社会人になってもその手口は変わら無い。
通常エクステリアやインテリア業が主であるため、生コン工場との接点はそれほど強くない。
生コンポータルは全国430の生コン工場との連携を図っている。
日本中どの地域であったとしても需要が生まれれば、そこには供給体制が確立されている。
品質チェック(材料の目利き)についてじっくりと研修。
所要の容器に試料を採取し30回シャッフルをした状態(敷き均して転圧した状態を再現)を確認。
ポイントは、材料表面にツヤがあり、水を透すための空撃が確保されていること。
材料排出の後の容器内側のペーストの状態がすだれ状にまばらに付着しており、容器の向こう側が見えていること。
こうして品質確認が行われれば施工の始まりとなる。
展示用の4m2(2m×2m)の小さなスペースでも施工手順は研修できる。
敷設し、トンボで均した表面を、プレートコンパクタ(30kgタイプ推奨)で追いかけ転圧は、4m2でも400m2でも基本同じ。
施工に慣れていない場合は写真のように薄ベニア(4mm)を噛ませて施工すればプレートマーク(凹凸)の発生を抑制できる。
施工After。
3名でじっくり研修しながらも、たった30分で施工が完成してしまう。
研修会に遅刻でもしようものなら見逃してしまうくらいの速さだ。
また、4m2の面積は玄関前アプローチや犬走など実際になくはない面積。
従来の土間コンクリートの場合余剰水の乾き待ちや金鏝仕上げで結局やっぱり1日はかかってしまう。
その点、透水性コンクリート《ドライテック》なら午後から、なんなら夕方から施工スタートでも全然問題ない。
事実生コンポータルの生コン製造事業所長岡さくら工場には地元の施工者から、「他の仕事が思いの外スムーズに終わったので、今からドライテック1m3出して」なんて当日の注文が寄せられるくらいだ。
夕方であればおよそ生コン製造者はゆとりがあるので対応も可能。
従来の土間コンクリートではこうはいかない。
早く雨が降ら無いかな!
展示スペースを提供してくださった遠藤工業のコメント。
今後Ns.BANDEを中心に遠藤工業ら見学に来てくれた皆さんの連携が山梨エリアの透水性コンクリート供給を担うことになる。
製造体制の確立はほぼ確立されている。
今後はとにかく施工供給体制の確立。
これは、エクスショップや庭コン、その他、あらゆるメーカー、小売、製造、周辺企業全てにとって求められることだ。
地方で埋もれ、知られ無いまま地元の仕事を下請けでやっているのではない。
なるべく余計な階層を取り払って発注者の近いところで施工を提供できる世界。
簡単に言うと「何もし無いブローカーにお金を搾取され無い」市場構造の確立。
市場の流動性を高める。
みんながみんなきちんとした役割を認識ししっかりと働く。
仕事をする。
より良い価値が余計な費用が乗せられず市場と顧客に届くフロー。
そんな大志を仲間達と夢見て実践を続けている。
今回の名取伸治との協業もそうだ。
夢は大きいが、一歩一歩はとても小さい、けれど歩まねば千里は進め無い。
だから、今日も、まるで小さな一歩で何かが起きているようには見え無いけれど。
今できることをひたすら地道に続けるだけ。
山梨はいよいよ名取伸治が動き出した。
こんな小さな出来事が全国同時多発で起き始めている。
現場ラストワンマイルが埋もれず躍動する市場。
きっと今よりももっと美しい景色が立ち現れるはずだ。
宮本充也