2021/09/07
【大阪】「全生コン工場数(3200)の20%(640)を突破してます! 広がる生コン工場の緩やかな連携」エヌ・エヌ・シー

大阪府岸和田市。「本日はエヌエヌシーで見学会です。結構面白いレイアウトの生コン工場です。バンバン和歌山にも行ってくださるみたいです!」(僕からグループに共有)
製造・施工:エヌエヌシー
フットワークの軽い生コン屋さん充実してきた
前日の久保田建材店に引き続き、大阪府岸和田のエヌ・エヌ・シー(生コン製造)。
⚫︎参考記事: 【大阪】「あたかも集う人々の集積が一頭の巨大な獣のようにドライテックを見事短時間で完成させてしまう」久保田建材店
久保田建材店同様、非常にチャレンジングな組織風土は大阪のみならず全国にその名は轟く。
工場のレイアウトなど、隅々に大変参考になるあり方を見かけることができる。
個人的なことだが僕はこうして他所の生コン工場を訪ねその組織文化を肌で感じるのが好きだ。
自分の工場に閉じこもって悶々としてても打開策なんか見つからない。
他社を訪ねることでいろんな考え方に触れることができるし、意識で捕まえることのできる文字情報以外にも、無意識でいつの間にか肌感覚が需要している情報の方が、きっと大切なのだと思う。
人が意識できることなんて程度がしれている。
成果なんてものは実は意識できていない、目に見えない、手で触れることのできないことで生まれてるんじゃないかという考えを最近強くしている。
ちょっとした工夫だけど、とても参考になる。
薄ベニアはプレートマーク(凹凸)がドライテック仕上げ面に発生しないように工夫されたものだが、新しいベニアを用いると材料の灰汁(あく)が仕上げ面を汚してしまう場合がある。
写真は養生テープで灰汁が染みないように配慮されている。
現場の知恵だ。
こちらも、きめの細かい工夫だ。
タンパも効かないような細かい場所やベニアとベニアの間で転圧ができなかったような細部をタッチアップ(転圧)できるように作られた木材のピース。
金槌で叩き込むことによって締め固める。
工場のほうぼうでいちいち感心しながら彷徨い歩いていたらドライテックの製造・施工見学会は始まっていた笑。
久保田建材店同様、取引先顧客や同業に声をかけ盛大に開かれている。
なんか、そのスピード感に前日同様僕の出る幕なし笑。
「任せとけ」といった気迫を感じる。
すごい。
すごい。
誰も誰かの指示を待ったり、遠巻きで我関せずと眺めたりしてない。
だんじりもこんな感じなのだろうか笑。
威勢が良い。
みるみる仕上がっていく。
生コン車から直接材料をおろしてその後ろをどんどん仕上げていく。
生コン車が神輿に見えてきた笑。
そして、忘れてはならないのが、彼らは施工のプロではなく、あくまで生コン製造者という事実。
材料製造者がこれだけ前のめりだと、そのバトンを受け取る施工者は本当に幸せだと思う。
ちゃんとした材料こそがちゃんとした施工を裏付けるのだから。
施工After。
仕事終わりに立ち話で振り返る。
僕からは、「皆様はあくまで製造のプロでいらっしゃいますので、こんなに素晴らしい施工ができるようになる必要は全くありません汗」とコメント。
でも、できている方が、もちろんいいに越したことはないのだが、最大級の賛辞を贈る。
あんまり上手く施工しちゃうと業者さんもプレッシャーになるから笑。
それに、「初めての施工」には生コンポータルは必ず無料で施工指導員を派遣するようにしている。
その際現地にエヌ・エヌ・シーや久保田建材店のような製造者が裏付けとしてあるのとないのとでは全く異なる。
実に、いよいよ、生コン材料供給体制が全国区で充実してきたことを感じる。
全生コン工場の20%突破!2:8の法則。日本の生コンをリードする製造アライアンス!!
施工業者は「ドライテックってどこで買えるの?」ってなった場合にこのMAPを参考にできる。
マッチングサイトとは違って、直接連絡することを推奨している。
どこぞの生コン屋(静岡県伊豆地方に操業している)生コンポータルのことは委細構わず各種条件を現地で詰めることができる。
仲介手数料とか、口銭とかを請求することはない。
当社生コンポータルの理想は生コン工場が建設工事業者にとってあたかも、「コンビニ」のような身近な存在になること。
現在ドライテックの製造に協力している生コン工場は700工場を突破した。
実に全体の20%を突破したことになる。
JIS生コンではない特殊コンに数えられるドライテックを製造するということはつまり新しい技術に前向き・積極的であることを意味する。
これまでそんなとある地域の生コン工場は産業構造の片隅で埋もれてきた。
適切に認知されることがなかった。
インターネットと企業間連携をフル活用しそんなラストワンマイルに光を当てる。
活躍の場所を自ら創造する。
そんな理想を追い求めている。
ドライテックだけじゃない。
そんな前向きな生コン工場は実はただ単に知られていないだけで知ればたくさんの素晴らしい価値を秘めている。
それを利用しないなんてまさに勿体無い。
「知られていないことは存在していないのと同じこと」
JIS規格や独占禁止法適応除外の鎖や檻に自由を奪われない。
地域や枠組みを超越して生コン工場の価値を発信する。
生コンポータルはキラーコンテンツ「ドライテック」とともに今まさにその完全に新しい流通を開こうとしている。
宮本充也