2020/06/29
【岡山】「3連続透水性コンクリートフィーバーを追う!」グリーンライフ・Kz工房・ヒカリコンクリート

岡山県赤磐市。全国の透水性コンクリート普及の波に呼応してここ岡山市でもヒカリコンクリートの勢いは止まらない。今日から3連続岡山透水性コンクリートフィーバーを追う!
製造:ヒカリコンクリート、施工:グリーンライフ・Kz工房(65m2、100mm厚、4名、3時間)。
岡山の透水性コンクリートが止まらない
施工Before。
夏の時期は特に路盤は十分に湿らせておけば施工中の乾燥を防ぐことができる。
施工中に早く乾燥することはドライアウトと言って硬化不良の原因ともなり、さらには施工そのもののスピードも要求される。
「施工が忙しくなくなる」
冬場などブリーディングがないため手待ちが発生しないというメリットは夏場にはデメリットともなり得るため十分注意が必要。
透水性コンクリートの数ある特徴の1つとして材料を生コン車から直下ろし(ぢかおろし)ができること。
通常の土間コンクリートの場合ワイヤーメッシュが敷設されているため車両の進入はできない。
さらに、スペーサーの上に70mm程度浮いた状態で設置されているワイヤーメッシュのせいで施工中の足元はおぼつかない。
一輪車での運搬作業も同様となる。
施工After1。
勾配(水はけのための傾斜)のない舗装であっても水はけを気にする心配はない。
施工After2。
立水栓には水うけがない。
水は瞬時に地面に吸い込まれていくことだろう。
⚫︎参考記事:「立水栓とドライテック驚異の組み合わせ」DIY・透水宣言
岡山市ではヒカリコンクリートと白石建設
ちょうど岡山市の東西に位置するご当地生コンの雄は何事にも積極的で以前より透水性コンクリートの普及にも前向きだった。
顧客からの絶大な信頼を勝ち得ており独自の営業活動により透水性コンクリートを力強く普及させている。
通常生コン工場は営業活動を行わない。
協同組合に所属し振り分けられる仕事を与えられるのを待つのみ。
そのため、新製品を市場に送り出す力は無い。
ただ、この2社は通常組合が対象とするゼネコンのような大きなロットで発注する生コンではなく、エクステリアや住宅基礎などのような比較的小ロットの顧客に決めの細かい対応で定評がある。
数十年のそんな蓄積は「ヒカリコンクリートが言うなら大丈夫」という信頼という形をとっている。
大きなロットで組合案件ばかりをこなしている生コン工場が「なんか儲かりそうだしやってみようか」と取り組んだところでヒカリや白石と同様のことは到底できない。
全国目線で考えるとそのことはもっとよくわかる。
透水性コンクリートが力強く普及している地域や工場はいずれもそんな小ロットを大切に顧客の信頼を勝ち得ている工場がある場所なのだ。
生コンポータルは生コンマッチングというサービスを運営することによってそうした生コン工場の情報を広く伝えることを目的としている。
産業の流動性が高まればきっとこれまで辺境で埋もれていた才能は解放されるはず。
そのことで生コンは低迷を打破しこれまでとは違って文脈で社会に必要とされるようになる。
僕自身が静岡の辺境で同じように小口のお客様を大切にし信頼いただいた会社の一員として強くそんな産業を望んでいる。
自分と自分と同じような人たちのために自分の全てを捧げる人生を生きる。
自分と同じような人たちの生き方を証明することはきっと必ず自分にとっても恵となるはずだ。
宮本充也